9/21の日記          文は田島薫



安保法制でクリームと天国の門


先週は野党の抵抗や国会を取り巻く万単位人々の反対デモも完全無視した自民党と公明

党によって安保法制強行採決があった。私も首相官邸の首相宛と自民党の全議員宛にメ

ールで、今回の安保法制の危険性を説明して、ヤメナサイ、って言ったんだけど。

雨の中国会前まで出かけて夜中までデモしてる老若男女の中に参加すっか?とも家人と

相談しあったんだけど、おたがいの心身への負荷過剰の心配や、若者といっしょにただ

「戦争反対!」って声を合わせることの有効性に不安を感じたりして取り止めに、これ

が朝からいい天気だったらビールと弁当持って出かけたかも(ピクニックか)。

深刻な問題を含んだ政治状況なんだけど、われわれが大騒ぎしてても、要は、次やその

次の選挙で自民党を下ろせなければ安保法制を廃棄にはできないわけだから、けっきょ

く、われわれ国民ひとりひとりの意識のレベルを上げるしかないのだ。

ってことで(ど〜ゆ〜ことだ)、先週も家人が借りてきたDVDで映画を3本観た。

売れない若い役者ふたりが親類の古い別荘を借りてそこでどたばたの悲惨なトラブルに

合う、ってイギリスコメディーや、9.11で父親を亡くしたアスペルガー症の少年が父親

のメモに従って関係者を探し周り、結果人々や母親の愛に気づく、ってのと、うつ病の

メジャーカントリー歌手の女性と、それに憧れる若い女性歌手と、メジャーになること

より自分への誠実さ(?)を大切にする男性歌手とのかかわりを見せる、ってやつ。

日曜の午後は、そんなこんなで(どんなこんなだ)テレキャスターをアンプにつなぎ、

ユーチューブでクリームのエリッククラプトンに合わせてギタートレーニング。

3時過ぎに家人がDVD返しに行くついでに散歩しない?って言うんで、そーすっか、っ

てことに、そこで家人はまた新しいDVD借りたんだけど、私もなんか借りたいのある?

って聞くもんで、無理矢理考えて、当時思いきりこけた、って「天国の門」を。

その後ドラッグストアでメンタム買ったり、100均でスポンジ買ったりしてひと回りし

て近所まできてスーパーでジンと納豆なんか買って帰宅。

晩、ビール飲んだ後、バーボンを飲みながら「天国の門」を。観る前に長さを確認した

ら、3時間半強!、ってことは8時過ぎからだと終わるのはほぼ0時、だって。

入植して来た貧しい移民たちが自分たちで食うため牛泥棒をする、っていうんで牧場主

たちが集まって移民を皆殺しにしよう、ってことを取り決める。それを知って移民を助

けようとする男と、初め牧場主に雇われた後移民側に同情するようになる男と3角関係

になる娼婦とのからみもあり、移民たちの方は傭兵と戦い相互に大量の死者が出る、っ

てような簡単にまとめるとこんな話(いい加減すぎんだろ)。これをそんな長い話にす

るこたなかったんじゃねーの、とも思うんだけど、現代の国際状況にも通ずるような、

人間の寛容さ、について、監督(マイケル・チミノ)の思い入れが強かったのかも。


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