9/14の日記          文は田島薫



クラプトンデー


先週後半は関東に集中豪雨があり、両親のいた茨城に電車で行く場合の沿線が水没被害

で土日のテレビはそのニュース一色だった。数名の死亡とまだ十数名の行方不明者がい

て、東日本震災時の被害数の甚大さに比べればたいしたことないとも言えるかもしれな

いんだけど、被害者当人の切実さは同じだろう。

余談で、その雨間の夜中の2時ごろトイレで新聞読んでると、外でどんどん、ってなん

だかわが家の一部をたたいてる音と「助けてください」って、怪しい男の声がするんで、

パンツ一丁で玄関から暗闇に出て、だれだ!って何度か言ってみたら、どうも音は奥の

家の方からで、また「助けてください」って言ってる、そのうち奥の家の前の家の灯り

がつき2階からそこのおやじらしいのが顔だして、どうも奥の家の屋根上がってる男に

向かって、今警察呼んだからそこで動かないようにしてなよ、って言ってる、男の方は、

なんで自分がそこにいるのかわからないんだけど下りられなくなっちゃったんだ、って。

後日、家人が奥の家の奥さんに聞いた話では、屋根乗って騒いでたのは奥の家のさらに

奥の家のじいさんで、ここ最近かなり認知症が進んじゃったようなんだそうだった。

土曜は久々にふとんを干し、家人と手分けした家事の後で運動して風呂に入り、被災者

の映像ながめ同情しつつビール飲んで自分だけの安全に感謝(それでいいのか?)。

日曜の午後は、テレキャスターをアンプにつなぎ、テレビとオーディオにユーチューブ

をつなぎクリーム時代のクラプトンのギターと私のギターを合わせた。

その後、10余年前のクラプトンの日本公演のライブに移動して、ギターを合わせ続けた

んだけど、家人はそのライブ私と行ったはずだ、って言い張り私は覚えがない、って言

ってたら、けっきょく、その時、私は誘いを断り、家人は別の友達と行った、ってこと

を思い出したらしい。私はクラプトンのライブへはその時までに家人や他の友人なんか

と数回ぐらい行ったことがあり、いつも人気曲目は定まってたりで、けっこうマンネリ

感があったところに加え、仕事の方の不景気でそれまでとくらべるとけっこうな窮乏生

活が続いてて余計な出費は抑えたい、って状況も重なり、も〜呑気な高額チケットライ

ブなんか行かなくてもい〜かな、って気分だったのだ。

テレビのニュースや散歩番組をはさみ、ビールを飲み、飯を食い、ジンロックを飲み、

また、ギターかかえてクラプトンライブをずっと観てるうちに、眠くなってきて、そん

な懐メロ大会のようなまったりした時間のうちに日曜日はフェイドアウトして行くので

あった。つっても2時間後ぐらいに復活、テレビをつけたり新聞を読む私であった。


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