思いつくまま、気の向くまま 文は上一朝(しゃんかずとも)
シャンせんせいのガンリキエッセー。
センセー、なんとか眠気もおさめて、なにかを感じたようです。
なでしこに感謝
寝坊をしたというか、わすれていた。
目が覚めたのが8時20分ころ。のんびりしていると老妻が「見ないの?」という。
「えっ、なにを」というと「なでしこでしょ」とかえってきた。
われにかえって、まだ動きはないだろうと高をくくってテレビのスイッチを入れておどろ
いた。スコアは4−0で負けている。
おどろくより絶望感がわいて「4−0で負けている。もうしわけないけど寝る」といって
ベッドにもどったが、べつの申し訳なさがわいてきてテレビの前にすわった。
解説を聞いていると開始から3分5分14分16分とたてつづけに4点入れられた。
これではさしものなでしこ嬢も意気消沈とおもって見ていたらとんでもない。いつもとか
わらぬ調子で応戦していた。27分に大儀見が一点を返して流れがかわるかとおもったが、
いかんせん大型ダンプの前の軽四輪、しかも勢いのついたダンプ相手ではかなわない。
後半7分に澤がからんだオウンゴールで2−4となったのもつかのま9分に追加点を入れ
られてしまった。その後はなんとか守り通して2−5で試合終了。
老妻がひややかに「あんたが忘れていたからでしょ」という。前の晩までさわいでいたの
だから返す言葉はなかった。
オウンゴールも技のうちというから大型ダンプ相手に2点をとったのはあっぱれとしかい
いようのない試合内容であった。
決勝戦で負けたとはいえ、女子サッカーワールドカップ準優勝という成績はりっぱである。
憲法無視の政権の手によって国が滅びようというときに、ほんのひと時であったが国威発
揚の夢をもたせてくれた「なでしこジャパン」にありがとうごくろうさまと言いたい。