7/13の日記          文は田島薫



猛暑と姪とテレビと祭


先週は雨降りと夏のわりに肌寒い日が続いてると思ってたら週末の頃、台風が一本それた

せいかいきなりの猛暑になった。前の週に長野へ行ったんで、たまった洗濯や庭仕事をや

ったりしてた家人は大忙し。私の方も掃除や食料の買い出しに同行したり昼飯や晩飯の調

理を担当したりしてたんだけど、その場運動して風呂入ったら、さてビール飲むか、って

体勢なのに、晩は地元の神社の祭の宵の宮があるんで早めに風呂入ってそれ観に行こう、

って言ってた家人当人がいつまでたっても風呂に入らない。やっとそれから出て来て、さ

て祭行くか、でも何時までだ?って調べたら8時まででもう後10分しかない。それでもお

参りだけでも済ませたいから、って信心深い家人にせかされてふたりで出かけた。

舞台の演目が終わった神社はまだ人がたくさん残ってて、法被着たおやじたちが、うろう

ろしてたり、バナナの総をたくさん持ったおやじが舞台の方でなにか準備してたから、最

後の余興をやるらしかった中、家人がさい銭箱まで行き、100円玉(2個も!)放って拝み、

後ろから私も何も放らないでちょっと手を合わしてから、小学校時代の同級生である役員

の法被のひとりとどもども、などと言い合ってからさっさと帰った。

翌日曜は、約束通り昼に妹の娘が遊びに来て、一緒に野菜炒めと納豆卵かけごはんの昼食。

テレビつけたまま、まったっりとした雑談してるうちに私はうとうと昼寝。復活してから、

テレビ見ると中村雅俊とモト冬樹がギターしょって各地を散歩しながら歌もうたっちゃお

う、ってようなこと言ってるんで、中村の好きな拓郎の歌やモトの華麗なギターテクも見

れるかな、って思ってたんだけど、結局、どうでもい〜とこのどうでもい〜店入って、ど

うでもい〜よ〜な会話したり、おもしろくもないGSの曲やいい加減なビートルズや南らん

ぼうみたいな曲をうれしそ〜に歌うだけの姿は、われわれのバンドゴッコと似てた。

その後、また徳光さんと中年女子タレントがバスの旅、ってまた同じような、まったりし

た番組を時々あくびしながらだらだらと観た。そのうち祭好きの家人が、あ、祭が来た、

って、そう言えば神輿のかけ声が聞こえる。家の前の道路の向こうの道を神輿が通る時間

だったんで、観に行こう、って3人で外へ出ると、奥の家の奥さんがいたんだけど、現場

まで行く気はないようで、ちょっと一言二事会話してから歩いて行くと、足と耳の悪い近

所の高齢のおやじが能舞台のようにこっちへ歩きながら戻って来るとこで、子供の神輿だ

けしかいないぞ、って言い切ってたんだけど、10メートルも行って道路を見渡すと、すで

に大人神輿がそばの休憩所まで来てて大騒ぎしていた。われわれの目の前を往復のショー

サービスしてくれてる神輿を見物して、近所の数人や法被の同級生役員や、演歌歌手のよ

うな感じの浴衣来た顔見知りの市会議員とすれ違い様のあいさつかわしてからさっさと家

へ戻り、冷やっこにきゅーりに大根おろしとシャケカレーでビールや梅酒飲みながらテレ

ビでまたまったりしたさまぁ〜ずの散歩観てたら脳みそが溶けてく感じ。


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