思いつくまま、気の向くまま
  文と写真は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいのガンリキエッセー。
センセーは大のおまつり好きです。



まつり




神田のつぎは浅草。すこし間があいて来月は鳥越だ。

おんなの子の会話

「ねえ、肩にこぶができるってほんと?」

「うん、棒がはねて肩にあたるから男の人なんかすごいよ」

「○○もこぶができてる?」

「あたしなんか背が低いから男の人の間でぶらさがっているだけ。腕をあげっぱなしだから

腕が痛くて」

まつりのあくる日、男と女では膏薬を貼るところがちがうのだ。


おじさんの会話

「ゆうべは二天門のそばのホテルで、三人部屋に六人で寝ちゃったよ」

「ホテルにおこられなかったか?」

「○○が知り合いだからだいじょうぶ。寝るだけだからさ。宮出しは三時に起きなきゃなら

ないからな」お祭りには、ほどよい無礼講はつきもの。


浅草におんな友達がいる。

祭りしたくの夫君にあいさつしたあと、「いい旦那だね」というと、「だめよ、浅草の男な

んてだめ。お祭りのときにしか元気がないんだから」

お祭りのときは、男も女もいい顔をしている。もちろん部外者の見物人も。

おまつりは元気をくれる。きっと、人間にはお祭りが必用なのだろう。

(写真と文章は、関係ありません)


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