3/16の日記          文は田島薫



茨城の家、売却に向けての準備


両親が住んでいた茨城の家は、年老いた両親の面倒看るために私と家人がさいたまの

家を処分して引越すことも考えに入ってたんだけど、数年前のおふくろの手術と闘病

時、断続的に長期滞在して世話したりしてるうちにおやじの方も軽い脳硬塞が悪化し

出すは、その間、私の家人も心身症で思うようには動けないは、の閉息状態で、まご

まごその場しのぎやってるうちに、相次ぐ両親の救急搬送や入院、ってことになり、

東日本震災の年の暮れおやじが死に、半年後おふくろも死んだ。

だもんで、もう茨城の家に引越す必要はなくなり、このまま朽ち果てるの待ってると、

膨大な解体費用や税金負担の危険性もあるわけで、妹や家人とも相談し、なるべく早

く売っちゃおう、ってことにした。母屋の方は近年屋根や外壁のリフォーム済まして

あってまだ十分に耐久性には問題なさそうなんだけど、なんか建てるのが好きだった

おやじが庭に3棟も建てて朽ちかかってる建物があり、売る障害になってるもんで、

不動産屋に頼んであっても不動産屋は看板もつけないし、一向に買い手が現れないも

んで、1年ほど前段ボールに私が安めの売り値をマジックで書いておいたおかげか、

以後3件ばかり不動産屋を通して連絡があったもののこちらの提示価格の半分以下で

なら買うけど、ってもんだった。240坪の土地つきで母屋のリフォーム代と同じぐら

いの価格で売っちゃうのはどうなんだ?、って気もしたんだけど、今年になっても

そんな話が来た時、それでもいっか、ってことにした。

で今週の引き渡し契約の前に、先週、妹親子と家人の4人で最後の物品チェックに出

かけ、さて、もうあの家とはお別れか〜、と思ってた今朝、不動産屋から電話があり、

家具類そのままの居抜きでいいという話だったし、もうすでに見てるはずの現地に客

といて、荷物がいっぱいだから全部処分してもらわないと困る、ってことを言い出さ

れ、こちらも今家人の父親の容態のこともありかかわってられないもんで、とりあえ

ずその話はご破算ってことにして今週予定してた契約もなし、ってことになった。


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