11/24の日記          文は田島薫



青森に行って来た


先週は、家人、私、妹とその娘の4人、青森三沢にある温泉旅館へ2泊3日で行って来た。

その旅館は私のおふくろとユーシロセンセーのおふくろの共通の父親の職場の後輩が創設

した旅館施設で、不況の影響などで経営者が2度ぐらい変わり、今は別の経営者のもんな

んだけど、昔、まだその創設者が健在の頃、おふくろが行って歓待されたせいもあり、い

いとこだから、今度は家族みんなで行こう、っておふくろがいつも言っていたのに果たせ

ないまま両親も亡くなったのだ。この春、妹から行こ〜よ、って連絡があり、その頃私の

方や家人の方の法事関連の旅行や、格安英国旅行などが続いてたため、秋に伸ばすことを

私が提案して、色々安いパック旅行などを探し、ちょうど紅葉の終わった頃のそれを見つ

け予約、みんなで出かけたわけなのだ。

11時すぎに八戸まで新幹線で着くと、旅館から送迎バスが来ることになってるんだけど、

3時間後、ってことなんで、本来理想的には帰りの日に行くべき生鮮食品センターに行く

のを旅行会社が勧めてた。われわれは長時間のバスが苦手の妹の娘に合わせもともとの予

定通りローカル電車ですぐに三沢へ行くこともできたんだけど、妹が、そこは行くべきだ、

って友人に勧められてたらし〜ことと帰りの日はあんまり動きたくない、って言ってたん

で、そこで昼飯にすっか、ってことでパックのみんなと同じバスに10分ちょい乗った。

食品センターは、鮮魚が主体なだけに、入口から食堂は寿司屋ばっか、それの嫌いな私は

かなりの食欲減退。どうにか日本蕎麦やでみんなに妥協してもらい、胸やけしそうな天ぷ

らそばを食ってから、妹組と私と家人組に別れ、家人がどうしても兄夫婦にお土産送りた

い、って言うんで色々吟味して回り純正りんごジュースを送った。

旅館の風呂は広々、露天風呂も周囲に池をつなげ小さな滝なんかの演出もありなかなか。

食事は酒のつまみ風のバラエティ富んだバイキングで、多分営業的に大変なとこもあるん

だろうけど私には、高け!って感じる別料金ビールなどを気にしなければ後は文句なしで、

後で行ってみた演芸広場じゃ、青森民謡や津軽三味線やねぷた祭り囃子を若い社員たちが

さんざん練習したんだろうなかなかの芸を一生懸命やってるのに心打たれた。

翌日は緑と起伏の多い広い敷地内の池の周囲などを歩きながらやポニー牧場や移築された

澁澤栄一の旧邸などをながめたんだけど、旧邸は今未公開中らしく、玄関のドア開けて入

ると公開に向けての調査中というヘルメット姿の青年がふたり出て来た。

午後は三沢駅からタクシーで三沢基地へ行き米兵相手のレストランでビールでランチ。

その晩の食事は建物ん中のお祭り広場、ってとこで、縮小したねぶたによる祭りの再現な

どがやはり、前日見かけた社員らによって熱演され、また心打たれた。

翌日の新幹線は17時すぎ発の東京20時すぎで遅すぎる、ってことで、ずっと悩んでたらし

い妹が自費で早めに帰る、って言い出したんで、え〜?おいおい、さっぱり理解ができな

いぞ!おまえはブルジョアか!って私はひと怒りしてから、渋々認めてやった。

最終日は八戸で午前中妹親子とは寿司レストランでコーヒー飲んでから別れ、家人と私は

おかげで八戸線で名所種差海岸へ行くことができた。時間調整で下りた鮫駅では雨がひど

くなってたんだけど、八戸のロッカーに傘を出し忘れて来てたもんで、駅前を私がちょっ

と走って見つけた荒物屋で安い折りたたみ傘を2本買い雨の海岸市場を見物。列車に乗り、

買っておいた野菜ジュース飲んでおにぎりとゆでたまご食ってると家人がそれを食いおわ

らないうちに風雨の種差海岸駅に着いた。種差海岸は観光ポスターのアングルより広々と

した芝の丘陵の向こうに荒波がなかなかのみ物で感心。あまりの寒さで近くの無料休憩所

って言いながら営業してる施設の暖かい椅子に座り、腹いっぱいなんで、イカまんじゅう、

っていうのを、どんなんだろ〜?、って1個だけ注文、ってよ〜なビンボー旅行。


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