思いつくまま、気の向くまま
  文と写真は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせいから、今回は珍しく日本人への賛美(?)。





わくわく




となりの大学の、年末恒例の、イルミネーションが灯った。

LEDの発達で、イルミネーションはめずらしくなくなってきたがやはりクリスマスの

イルミネーションは心をときめかせる。

イルミネーションが身近なものになったのは、クリスマスのおかげだろう。クリスチャ

ンでもないのにクリスマスツリーをかざり、そこに点滅する豆電球はこどもの心をわく

わくさせた。それが大がかりになったのだからわくわくしないわけがない。


そのわくわく感を強調できるかと、ソフトフォーカスレンズで撮ってみた。

ソフトフォーカスレンズでふつうの景色を写してもただボャツと写るだけだが、点光源

はガラッと写りがかわる。まん中を横切る赤い玉は小さなLEDの点であるがこのよう

にさまがかわる。技術的にはおもしろい現象だが、はたして観る人をわくわくさせるか

どうかはわからない。


となりの大学はキリスト教とは関係がない。

それでもここに飾られたイルミネーションには、サンタクロースもおり、そりを曳くト

ナカイもいる。光の柱の頂点にはダビデの星がかがやいている。クリスマスデコレーシ

ョンの定番である。

こんな芸当ができるのは、神道で生まれ仏教に死すという西欧人の考える宗教心がなく、

自分がやすらげばなんでもありという、まことにけっこうな精神を日本人がもっている

からだろう。


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