思いつくまま、気の向くまま
  文と写真は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいのガンリキエッセー。
センセーのワールドカップの戦い、も終ったようです。



ついに解放された




7月14日午前4時キックオフのサッカーワールドカップ決勝戦、ドイツ対アルゼンチン。

ドイツのメルケル首相も観戦するなかで戦われた試合は双方決め手を欠き延長戦に入っ

た。その延長後半戦半ばにドイツのMFゲッツェのボレーシュートで1点をきめ、試合は

そのまま1−0でドイツの勝利に終わった。時まさに日本時間7月14日午前6時36分。


思い返せば長いようで短い1か月だった。

リーグ戦日本敗退後はすこし気がぬけたが準々決勝に入ったとたん目が覚めた。

評論家木村太郎が「日本戦を見た後、これを見たらちがうスポーツかと思った」と、皮肉

を言ったが、そのとおりにリーグ戦で見た同じチームかと思うくらいすばらしい試合を見

せてくれた。こうなると贔屓のあるなしにかかわらず決勝戦までの全試合を見たくなる。

あいにく試合はすべて夜中か早朝。寝不足の体はあくる日の行動をさまたげる。そこにあ

らわれた助っ人が目ざまし時計とユンケル。

しまいには、試合を見るための目覚ましとユンケルなのか、目覚ましとユンケルのために

試合を見るのかわからなくなってきた。

しかし時は流れ、そのふたつのものから解放されるときがきた。

日本時間7月14日午前6時36分、ついに解放されたのである。


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