5/26の日記          文は田島薫



長い読書と映画に安くて明るいLED


先週は図書館の本、去年1を読んでからやっと借りられた村上春樹の1Q84の3を読ん

だんだけど、速読法の新聞広告なんか見ると多分5分ぐらいで読めちゃうかもしれな

いらしいやつに私は15時間ぐらいかかっちゃうわけで、いくらでも自由時間があった

としても長篇小説を読む時には覚悟も必要になる。ほんとの読書好きはなんでもどん

どん読んじゃって何時間かかろうが気にしないし、却って早く読み終っちゃうのがき

らい、って人もいるみたいだから私は多分読書好きじゃないのだ。最近は、なるべく

字が大きくて短いもんが好き、って傾向があり、いい短歌を一行読んで満足、っての

が理想で、とにかく長いもんを警戒しちゃうようで、テレビの留守録したやつ再生す

る時なんかも、ちょっと悠長に感じると早送りしちゃうし。その割に、なんにもしな

いで、ぼーっと空なんかながめてるのはいやじゃない。

週末の夜、さて、おもしろいテレビもなさそうだからビデオでも見っか、って家人と、

じゃ、留守録しておいてずっと敬遠してた山田洋次監督の「東京家族」にすっか、軽

〜い乗りでちょいちょいとやっつけて、って思ったら2時間50分もの長さ、オイオイ、

飛ばし見しちゃうか〜、って、でも「男はつらいよ」の監督がそうしたにはわけがあ

るんだろう、ってコマーシャル以外飛ばさないで観たんだけど、言いたいことはよ〜

くわかりました、でもその説明抜きで短かったらもっとよかったのに、と思った。

翌日曜は、前にも行った安売り北欧家具店のチラシが入ってて、行ってみっか、って

ブランチの後、電車に乗って20分ぐらいの郊外のそこへ行った。

前にはチラシでビーチパラソルを見て行き、買ってきてベランダで大成功だったし、

そん時、多分暗いんだろ〜な〜、って2個買って来た安いLED電球が、これで充分じゃ

ね〜の〜、って居間とトイレに使えたもんで、じゃ、替えられるとこ全部替えちゃお

う、ってそれを10個買い、チラシに出てた安いフロアスタンドを見てみると、どうも

それ用の電球が小さい眩しいタイプのようだったんで買わず、他に買ったのはタオル

だけ。さて、コーヒーでも飲むか、って家具店の外広いスペースにある展示兼用の木

製テーブルやベンチで、家人は店内で買った70円のコーヒー、私は店内のビールは輸

入もんの古くてまずい5〜600円もするもんしかないらしいことを知ってたんで、わざ

わざ家からミニクーラーバッグに入れて持ってきた発泡酒を飲むケチな私。

早く買い物も済んでたもんで、ついでに駅の反対方向のテナントセンターも見てみっ

か、って安い北欧発衣料品店H&Mで家人にチェックのシャツを買ってやった(高い

店だとこれはここが(たいてい値段)よくない、などとケチをつけて買わないように

させる割に、安い店だと、なんでも買ってやるぞ、などと急にはりきるケチな私)。

その後、楽器やがあったんでつい入ってしまうと、家人は先にある無印良品行って来

る、って戻ったのは3〜40分後、その間、私はギターやアンプながめて飽きることは

なかったんだけど、けっこう広い店でその間なにか買った客をひとりも見てないから、

こういう店の商売もなかなか大変なのかもしれない(お前がなんか買えよ、って)。


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