メダカの嫁入り
メダカを飼いはじめてから6,7年になる。
はじめのうちは倍々ゲームで増えていった。ところが一昨年あたりから孵化する数がへっ
てきて、昨年は孵化したものの稚魚のうちに全部死んでしまった。
今年も卵を産むがすべて卵のうちに死んでしまう。
この春は天候不順で水温の変化が激しいせいかと思っていたが、天候がおちついたらこん
どは全然卵を産まなくなったしまった。
先日、用事で出かけたさきで泊まったホテルでメダカをたくさん飼っていた。そこの主人
に相談してみると「うちでもそういうことがあります。どうも同じ群れで長いこと近親交
配をつづけると奇形が産まれたりしていけないようです。それで何年かごとに新しいのを
入れているんです」という話を聞いた。
考えてみればメダカもりっぱな動物である。近親交配がつづけばおかしなことになる。
島国に住む日本人だって何千年ものあいだ近親交配がつづいてきた。そのせいで新しい種
を入れる為に戦争をしようとするおかしな日本人が多くなったのかもしれない。それに弱
者切り捨てなどという風潮はこの法則にピッタリと合うじゃないか…、などと考えながら
新しいメダカを買ってきた。
嫁入りと書いたが婿さんもまざっているはずだ。この結果は夏になればわかる。おかしな
日本人の結果も夏にはわかる。
メダカの心配、人間の心配とご隠居さんもけっこう忙しい。
t5/20匿名さんから感想
くすっと、笑えました。
笑ってる場合じゃないか?! |