思いつくまま、気の向くまま 文は上一朝(しゃんかずとも)
シャンせんせいのガンリキエッセー。
センセー、民主主義という言葉に安心しきってる国民にも危険を感じました。
民主主義はつらいもの
「国家とか団体の総意を決めるとき、有権者の過半数をもって総意とする。過半数に
満たなかったものはその総意にしたがう。過半数をとったものは、過半数に満たなか
ったものの意見を尊重してことにあたる。これを民主主義という。」と、小学校の社
会科の時間に教わったような気がする。
中学か高校になると民主主義にも二つの方法があることを教わる。
直接民主主義と間接民主主義、すなわち代議制民主主義である。前者は国民投票であ
り、後者は自分の意見を代議士にゆだねる。
いま政治で気になることは、特定秘密保護法、憲法改正、集団的自衛権、原発再稼働
と、ひとつの意見に支持されて当選した代議士が支持者をうらぎるということ。
いづれも老生気に入らない。しかし国民の総意はそれらに異をとなえない。
もちろん反対の意見も多数あるが、それは倒閣運動につながっていない。現実に起こ
っていることは、現政権は支持するがやっていることには反対だ、というはなはだ弱
い意思表示でしかない。
民主主義の原則にもどれば、上記の政治的動きに反対するものが賛成するものを説得
して反対の意思表示をしてもらうしか方法がない。しかし、現内閣を支持する多くの
国民はそれら反対の声に耳をかたむけてくれない。ということは、国民の過半数が賛
成しているということになるから、老生のように多くの国民を反対意見で説得する力
がないものは、過半数の意見が制するという民主政治のもとでは不満をもちながら生
活をつづけなければならない。
民主主義とはつらいものである。