サニーイズム          文とイラストはさぬがゆたか


「世俗的」イラストレータ・サニーはココアメンバーですが、
ふだんのアート作業を栃木でやっていて、そこからの田舎だより。
ひとはみなだれかやなにかに支えられてるんだ、ってことのよう。



「人の役割」


久しぶりに関東にもドカ雪が降り、濡れたマニュアル読みながら

車にチェーンを巻く人、近所中に響くスコップで雪をかき回す音で

半分は楽しんでいるんだろうけど、やがて雪の重みで屋根が

崩れたり、停電で一晩中ガタガタと震いたりでもすれば、なんとも

いつもの生活がどれだけヌクヌクと暖かいものだったのかと思う。

ゴーゴーと雪まじりの風が吹きすさぶ早朝に、ソチ五輪の映るTVの

画面に「竜巻注意報」が流れるものの、こんな時に屋根が剥き飛ば

されたらどうするんだよ!

普段、見向きもしない挨拶もしない人達同士が、何事かがあれば

あっちこっちでそれぞれの仕事をし、それぞれ文句を言ったり嘆いたり

誉めたりけなしたり、し合っているのに、どこかで繋がっているんじゃ

ないかと思わされる深夜の吹雪だった。





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