12/29の日記          文は田島薫



久々の集まり行事参加


きのうは尾形映画プロデューサーの友人がやってる茨城の共同農場が主催する都内での

もちつき大会に9年ぶりの参加をした。その農場は数十人の会員が季節ごとに集まって

田植えから稲刈りまで自分たちでやるもので、尾形さんはこの30年ほぼ統べての集ま

りに参加してて、私も彼から9年ほど前に稲刈りに誘われ、ちょっと行ってみっか、っ

て気楽に参加し、炎天下のハードワークにびっくりしたのもありその後の誘いには遠慮

させてもらっていたんだけど、その年の暮れの都内でのもちつき大会は、たいした体力

も不要の宴会突入プログラムがなかなか気に入ってはいたのだ。

元々の出無精に加えその後の長い家人の体調不良もあり、わが家での宴会以外、外の集

まりに参加することはほとんどなかったんだけど、家人の体調がすっかり回復してきた

昨今、尾形さんの誘いに、家人もじゃ、ついでにずっと会ってなかった、ここんとこ婚

活サイトの相手についての相談を受けてる年下の友人にも会うか、ってことに。

で、朝の9時半に家を出て、新宿でその友人と会い、私だけもちつき会場へ行き、家人

の方も後から遅れてそれに参加、ってことにした。

会場は、出版社をやってる農場のリーダーが友人の世話で都内の朝鮮小学校の校庭を借

りたそうだった。あらかじめ調べておいた地図に沿って住宅街の路地を行くと、難なく

陽のぽかぽか当る小さな校庭の奥で煙と人々ののどかに集ってるのが見えた。

巨体のリーダーのそばで、もちをついてる男や、少し離れてもちをのしてる婦人や、な

にやら大なべをかき回してる婦人、こんろに薪をくべて火の番してる婦人や、すでに赤

い顔してる映画監督の筒井さんや何度か会ってる別の監督たちや以前会ったことのある

顔や初めて見る若者や婦人に尾形さん、その他、なにやってんのかな、ってのぞきに来

た近所のうちとけた親子づれなんかも飛び入り参加し、総勢2〜30人がいた。

つぎつぎ炊けてくる餅米をみんなで交代でもちつき、私も1うすつき、リーダーの指導

によく従ったせいか前回より思ってたより格段に安定してつけた。

その間にも、おでん、かす煮、私は食わないけどキムチ、つきたてのもち、などを肴に

上等の日本酒を少量づついただいたり、ぽつぽつ立ち話したり冗談言ったり。

予定より早い時間の2時ぐらいに全部つき終りみんなで後片付け、ちょっと後小1時間ば

かり改めてみんなでビールなど飲んでる間にもぼちぼちと帰る人がいて、筒井監督と尾

形さん、ほぼ農場関係者の6人ほどになったころ家人から携帯を持たない私の代わりの

尾形さんのそれに連絡が入り、近所まで彼が迎えに行って戻り、買ったばかりだって言

う抜群に暖かいでっかい石油ストーブみんなで囲みながら、志高い(?)雑談。

リーダーたちが借りたテントを車で近くまで返しに行って戻ってから本格2次会やんだ

から待っててよー、って言うのを聞いてるのが私の他にいなかったんでうなずいて、そ

のまま待ち、戻った車に荷物積み込んでから駅前のくし焼きやに流れで同行。ままごと

のような量のくし焼きの皿をどんどん頼みビールやチュー杯2杯づつぐらい飲んだあた

りで、張り切ってたリーダー、体調管理でずっと酒断ちの解禁と昨晩が徹夜だったって

のが重なり疲労がどっと出た風で、小1時間であっさりと散会。

もう1軒行くって言う筒井尾形グループと別れ、ホームでリーダーと婦人のひとりとも

別れのあいさつしてわれわれ2人が電車に乗り込むと、各監督の手伝いしてる明るい映

画界志望青年も乗り込んで来て、これから仲間と別件忘年会なんです、だって。


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