11/4の日記          文は田島薫



長野から帰った翌日いとこ兄弟が飲みに来た


先週は、老人ホームにいる家人の父親の慰問のため長野にふたりで出かけた。

前回の長野行きの時は東北回りなどの企画をつけたりして慰問も1時間程度で切り上

げてしまったことを反省、今回は他の予定は立てずにそれをゆっくりやろうというこ

とにして、父親に眠気が出てベッドへ送るまで面会テーブルでつきあった。

残りの2日間は、善光寺参りや、家人の母親の友人が亡くなった、って聞いたと言う

家人の父親の言葉を確認しに近くの娘の家へ何十年ぶりかで行くのにつきあったり、

やはり親しかった母親の洋裁の生徒にあげるミシンの受け渡しやその彼女の車に家人

と私も同乗して山奥にある家人の母の墓参に行ったり、家人の親しいいとこや、別の

親しいいとこの夫人に母親の形見の衣服などを荷作りして、私がその箱にマーカーで

落書きを追加してやったのを宅配で送ったりした。

帰る日、高速バスのバス停前のコンビニから出て来ると、宅配したいとこの夫人がい

てリンゴやキノコやオヤキその他のおみやげを手提げごと渡された、車でわざわざ1

時間もかけて持って来た、って。

さいたまへ帰って来た翌日の3時すぎに、長野行きの前に約束してた飲み会に、いと

このユーシロせんせーとその兄貴がおそろいのマスクしてわが家へやって来た。兄貴

の方が少し風邪気味のようで、弟の方はそれの防御だと言った。兄貴にはいつもごち

そーになってるし、手ぶらでい〜、って言ったのに、なんか持って行く、ってきかな

いふたりは、高級ショーチューや高級さつまあげ、高級菓子その他を持って来た。

その日は5時から優勝目前の浦和レッズのゲームがあるんだけど、スカパーに加入し

てる人しか観れないので、いつも行ってたレッズサポーターが集まる居酒屋は大混雑

だろ〜、ってことで、わが家でい〜、ってことになったのだ。

私の仕込んでおいた名物具沢山石狩鍋を囲み、ビールで乾杯した後、間もなくショー

チューのロックに。BGMはユーシロせんせーの持参したバッハの無伴奏バイオリン、

せんせーの勉強成果うんちく付き。

その後、テレビとオーディオとノートパソコンを連動させてYouTubeでビル・エバン

スやチェット・ベイカーかけたり、浦和レッズのゲーム状況確認したりしながら、J

リーグ選手の近況話や、双方の母親の葬儀や墓の話などで盛り上がり(?)、飲みな

がら石狩鍋の他にさつまあげや家人のいとこ夫人のオヤキなども食ったわれわれは腹

いっぱいで、予定してた雑炊はヤメにした。

私の友人たちにくらべると一番短時間でお開きになる兄弟も、いつもの2倍余りいて、

家人の母親の生徒から送られて来たのや家人のいとこの夫人からもらったリンゴその

他を持たされた兄弟はそれでもご機嫌顔で風のようにさっさと帰って行った。


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