10/9の日記          文は田島薫



台風が近づく日曜日


1週間前に噴火被災して亡くなった人々が50人を突破し、それ以外にまだ遺体のま

ま山頂近くに残された人々がいる、ていうのに今度は大型台風もそっちへ向かって

る、って言うから自然に容赦がない。

われわれも連日の木曽御嶽山の遺体収容の難作業をテレビで見て過ごし、土日は家

で読書でもして過ごすか、って思ってたんだけど、けっきょく、テレビ見て、You

Tube見てギター弾いただけで読書はしなかった。

雨の日曜はランチの後、ギターの練習でもすっか、って、YouTubeのギターキッズ

がそれほど難しいフレーズがないから3日ぐらいでマスターした、ってオリジナル

そっくりに弾いてくれてるのを見せてもらいながら、30年以上(いい加減に)練習

してるのに全然同じにできない、クラプトンのクロスロード・クリ−ムバージョン

の練習を少し真面目にしてたら、それだけで「笑点」の時間になって半日終了。

ビール飲んで夕食食って、ストラトキャスターかかえたまま、テレビのさまぁ〜ず

のローマ散歩でまったりとした時間を過ごし、引き続いて、録画したままずっと観

てなかった映画「パイレーツオブカリビアン」の最新版(?)をまったりと観たら、

もうほとんど大事な日曜日(?)は終りの時間になった。

しかし、あの、さまぁ〜ず、のゆるい感覚はタレント界の成功例だろう、当人たち

のわれわれ素人にはわからない裏の技が秘められてるに違いないんだろうけど、別

にさほどたいしたこと起らない中、子供のように観たもの触れたものと遊んじゃう

感じが観てる方にもリラックスした楽しい気分が伝わるわけで、仲のいい竹馬の友

と普通にふざけてるような味が、ローマでも日本の下町歩いてるのと同じにしてし

しまえる言わば2人組キャラの強さ、これは多分随行してる気の合うスタッフやカ

メラの存在もそれを補強するゆるゆるプロジェクトの勝利なんだろう、ってそんな

大げさなこと言うこともないか。続いて、「〜カリビアン」、現実にはありえない

冒険や危機だって主人公はひょうひょうと不死身に乗り切る、娯楽アクションの安

心感が観客を楽しませるわけだ。現実のわれわれも、できれば、そんなタレントや

主人公と同じようにいつもスイスイと楽しく無事に物事乗り越えたいもんだ。


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