8/5のねこさん 文は田島薫
水飲むねこさん
きのうの午後、天気予報は晴れだったのに小雨が降って来たもんで上がるのを待ってから
家人と自転車で図書館へ向かった途中のねこよこちょう入口角の家。庭をのぞくと、きの
うは縁台の下で寝てたシックの姿も見えない。あ〜、雨だったからだれもいないか〜、っ
て帰ろうとしたら、家人が右手の方指差して、いるよ〜、って。見ると駐車スペースのコ
ンクリのくぼみにたまった水をシックが飲んでるとこだった。ふたりでながめてると、上
目でこっちをちょっとにらむんだけど、しばらく待ってても飲み続けてるもんで、そのま
まほっといてわれわれは立ち去った。
や〜、ぼか〜雨はきらいなんだけど、きょうぐらいのだとかえって涼しくてい〜かもな〜、
こ〜やって、あんまりまわりがビシャビシャんなんないうちに、さーっと、上がるとこな
んか、雨さんぼか〜好きだね、や〜、今までわるいことしたな〜、雨さんのことわるくば
っかり言っちゃってさ、も〜、このちょ〜どい〜気持ちよさ、ったらないよね、ん〜、い
つもこれぐらいの感じで降ってくれたら、ぼくはも〜雨さんのファンになっちゃうね〜。
それにほら、ちょ〜ど、のどが乾いたな〜、って思ってたとこに、水が用意されてんじゃ
ね〜の、や〜、まいったまいった、やるね〜雨さん、じゃ、雨さん、いただきますよー、
ぺろぺろぺろのぺろ、しかし、ぼくらねこ、つーもんはどーして、もっと、うんぐうんぐ、
っていっぺんに水飲めないのかね〜、ぺろぺろぺろ、あり、なんだかまた変な2人組がこ
っち見てわらってんぞ〜、うっせーな、ばーろ、なに見てんだよー、このっ、こっちは忙
し〜んだかんなっ、ぺろぺろぺろのぺろ、ぺろぺろぺろのぺろりんちょ。