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2013年11月26日(火)  新連載・やっぱり冬はスポーツ観戦だな(2)

富士桜というお相撲さんがいた。後の中村親方だが、彼の技は押し出しと突き出しだけで

とても潔かった。彼と対戦する力士もそれを知っていて叩いたりかわしたりと真っ向勝負

を避ける力士が多かったが、ちゃんと突き押し相撲で対応する力士との一番はどっちが勝

っても面白かった。

モンゴル人力士の優勝で今場所も幕を閉じたが、好きだった相撲観戦(テレビ観戦だが)

もモンゴル力士が増えるのと反比例して少なくなった。日本人力士と顔も体格も似ている

彼らが多くてもいいようなものだが、何かおもしろくない。

モンゴル人力士はモンゴル相撲経験者が多いという、草原でやるモンゴル相撲は土俵がな

く組技主体で背中が着いたら負けらしい。モンゴル相撲では足取り技が多いのだろう、モ

ンゴル人力士もよく足取りを複合技として使っている。相撲技に足取り技はあり、もちろ

ん反則ではないがいわゆる小さな相撲になる。小兵力士が大きな力士を相手に脇に回り、

足を取り投げるのはたまに見ると面白い。しかし、大型力士や上位力士が足を取って勝つ

場面はあまり見たくない。

突いたり押したり寄り切ったり、そこに日本相撲本来の面白さ美しさがあるように思う。

突き押し一本、あの富士桜のようなイサギヨイお相撲さんが増えて欲しい。

日曜日に、美味しいきつねうどんとアップルパイが食べたくなったので谷中に行ってきた。

大小のお寺が密集している谷中。お寺の境内はどこも植木類がきちんと手入れされ美しい、

門の中を覗くと小さな秋がこざっぱりとセットされていた。

谷中銀座は日曜日のせいか満員で、子供の頃に行った祭の夜店のよう。名物のメンチカツ

店の前には、いつも以上に長い行列が出来ていた。




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