思いつくまま、気の向くまま
  文と写真は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいのガンリキエッセー。
センセー、自身の心の余裕、に気がついたようです。



雨の銀座





歌の文句ではないが、外は雨。

今日明日で有楽町に用事がある。

明日にしようかなと思ったが、クボセンセーの炎天をさけて地下のみで松竹ピカデリーへ

行った記事を思いだした。

そうだ、その手がある。バス停までの30mを除けば目的のビルまで、全部地下道で行け

ば傘いらず。


地下鉄を降りてハタと気がついた。目的のビルはおろか途中のビルにも喫煙所がない。喫

煙所のあるビルは目的のビルのそばにあるが、そこから地下道で行くにはカタカナのコの

字に遠回りをしなければならない。というわけでタバコ一本のために目的完遂ならず。


用事をすませて外にでると小雨になっていた。どうせだから銀座をぶらつくことにした。

雨のせいか土曜日だというのに歩行者天国も人がまばらだ。車のいない銀座通りをわがも

の顔でジグザグに歩くのも気持ちがいいものだ。

仕事で歩いていたころは、「チクショウ雨か!」とまわりの傘をよけるために前ばかり見

て歩いていたのが、こうして360度の視界で銀座を歩くといつもと違った景色に気づく。

地下鉄入り口の柱に映る雨の銀座。こうした景色に目が行くのも隠居の特権かな。


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