1/15の日記          文は田島薫

正月の三連休

正月休み明けすぐにココア通信の更新やったり、友人からの電話やら建築会社やってる友

人が見本帳のレイアウト頼みに来たりしたもののユーチューブでミュージシャンのチェッ

クやったりしてただけですぐに週末で3連休になった。

テレビ見たりギター弾いたり新聞読んだり図書館で借りた本ながめたりレンタルDVD観た

りしてると、あっと言う間に3連休も終ったわけだけど、さて、なにがおもしろかったっ

けかな〜、って考えてみると、どれもたいしたこたないんで、でも、なんか書かなくちゃ、

ってことで、なんか書くか〜(休みボケで少しなげやりになってる)。

DVDは週末に「ヒューゴの不思議な発明」を観たんだけど、宣伝広告などで見た時には、

ありがちなCGを駆使して空飛んだりでかい化け物が出てくるようなもんかと思ってたら、

時計台内部の複雑な歯車などのCGはあったものの、自然なビジュアル構成の古い時代の

古典的味わいの物語りだった、もっとも映画舞台よりさらに古い時代のトーキーSF映画

にまつわる話なもんだから、それより目立つCGは使えなかったんだろうけど。ノスタル

ジックな叙情があって、こういった雰囲気の映画はやっぱり今ひとつの主流のようなのは、

やはり、最先端のCGをその最先端の世界でめくるめく見せる、ってことだけでは、人々

は疲れを感じてしまうからなんだろう。

日曜には、レンタルDVDを返しに行き、ジム・ジャームッシュの最新の(といっても何

年か前の)やつ他を借りて来て、とりあえずその他のラース・フォン・トリアの「マンダ

レイ」を観た。彼のは、「ダンサー・イン・ザダーク」「ドッグ・ヴィル」を観て、地面

に線や文字を書いてこっからは家でこっちは何何、ってほとんどリアルなセットを作らな

い、演劇舞台のような場所で演技させるやり方が新鮮だったし、その省略の仕方も暗闇と

シンプルなライティングが美しく、物語の本質をより強く浮かび上がらせることができて

るように思えた。それになんって言っても余計な金がかからない独創的省エネ、ってとこ

も気に入ったのだった。しかし内容は決して心地よい作品じゃなくて、その描く人間の本

性の性悪説的過激な問題提起には少々まいったんだけど、そういったところもきちんと踏

まえて人間解放なりのシステムを作って行く必要がある、って前向きにとらえるべきなん

だろう。

で、月曜の外は予報を外れる大雪が降って来てたんだけど、家ん中のコタツでその早朝に

録画しておいた内田裕也プロデュースの「ニューイヤーロックフェステバル」を飛ばし観

した。あいかわらずロックンロール古典芸能、って趣きのグループが大騒ぎしてる中、パ

ンタだけはやっぱり違う、って感じたのだった。




戻る