思いつくまま、気の向くまま 文と写真は上一朝(しゃんかずとも)
シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせい、けっこう気持ちよく空見あげちゃったようです。
空爺
昔から乗り物マニアは男のものと決まっていたが最近は様子がかわってきた。
「鉄子」とよばれる鉄道マニアの女性があらわれて数年になる。ほんとうは鉄道マニアの
女の子と書きたいのだが、そのなかにはオネエサン、オバサン、バアサンがいるので女性
と書かなければならない。
世の中変わったと思っていたら、こんどは「空美」とよばれる飛行機マニアの女性があら
われた。
主に空港のデッキに陣取って飛行機の写真を撮りまくる。
男は飛行機のメカにひかれるのだが、彼女らは美しさにひかれるそうだ。航空会社ごとの
ペインティングや機体の形に美をみいだす。なかでもジャンボとよばれるボーイング74
7が人気だとか。あの形はセクシーなのかもしれない。
鉄道写真とちがって飛行機の写真は、離着陸やアップをねらわないかぎりどこでも撮れる。
わが家は航空路に近いのでポカンと口をあけて空をながめていると、その日の風向きによ
って航路が変わるのでいろんな写真が撮れる。
今日は、天高く風がよわいので迫力のある写真が取れないかわりにきれいな飛行機雲が何
本もみられた。
今日は、と書いたのにはわけがある。
Jリーグが休みなのでココ通も休むつもりでいた。ところが天皇杯で学生相手に勝ってし
まった。なにもこんなところで7点も入れることはないのに…。しかし、勝は勝である。
やっつけ原稿を書かねばと思案しているところに空から材料が降ってきた。
空美ならぬ空爺もすてたものではない。