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2012年8月27日(月) 連載・散歩でも行くかな(18)
埼玉県内では熊谷が一番暑い町と言われている。どういう訳か、ここ東川口、越谷地区
は熊谷に次ぐ猛暑地帯である。東川口駅近くの道路は、暑すぎて朝から人影もまばら。
おまけに、この猛暑はまだ2週間ぐらい続くらしい。
こうなったら、涼しくなるのを待っていられない。いくつか行こうと思っていた美術館
に、早く行かないと終わってしまう。という事で、さっそく乃木坂にある国立新美術館
に行ってきた。
国立新美術館は地下鉄千代田線の乃木坂駅と直結していて暑い日には良い。国内最大の
美術館の最寄り駅のトイレ、さすが芸術的な感じのタイルが清々しい。国立新美術館に
は始めて来た、中は広々して気持ちが良い。外側はガラスを多用した構造で、建物の側
面の曲線が面白い。
具体美術協会(具体)という美術団体が1972年まであった。
昔は前衛美術とか言われた抽象作品、最近はパフォーマンスも含めて現代美術とか現代
アートと言う場合が多い。(具体)は正にその前衛美術の時代を駆け抜けた伝説の美術団
体なのである。リーダーの急な病死により18年間の活動を閉じ、そこから拡散した多く
の芸術家たちが今日の現代美術の核となってきた事は事実である。
会場の入り口、開会式に当時のパフォーマンスを再現したもので面白い。
館内のカフェスペースで軽く食べようと思い、アップルジュースとカレーパンを注文し
た。セルフシステムなのに、これで600円は少し高いと思ったが、(具体)の展示内容がす
ごく良かったのであきらめた。