思いつくまま、気の向くまま
  文と写真は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせい、おみくじ1枚200円は不動のようです。



神さまはどちらをとる?



きのうは深川八幡の本祭り。

三年に一度の本祭りは、氏子町内のみこし54基によっておこなわれる連合渡御の列に沿

道の見物から威勢よく水がかけられ、水かけ祭りともよばれる。


みこし見物をすませ、社殿に参拝にいった。いってみておどろいた。参拝を待つ人の長い

列ができている。そばにいた若い女の子が「夏祭りだと思ってきたのにまるで初詣じゃな

い」と、あきれたようにつぶやいていた。神社参拝などというものは初詣だけにやるもの

と思っているようだ。

炎天下に並ぶのもいやなので、おみくじを引いて帰ることにした。

おみくじは200円。小銭がなく、おみくじが200円、あとの300円はお賽銭と、勝

手にきめて500円を投じて1枚引いた。

引いたおみくじを箱の角にのせ柏手を打ってお参りをすませ、いざおみくじを見ようとし

ておどろいた。


ここのおみくじは独特の折り方をしている。なんと3枚のおみくじがぴったりと重なって

いた。神かけて言う。決してズルをしたのではない。

こんなときはなんとなく気持ちがわるいものである。そこで二通りの考えが浮かんだ。

おみくじ2枚分で400円。100円はお賽銭で一枚は神さまからのごほうび。もうひと

つは、お賽銭なしでおみくじ3枚600円のところ100円神さまをごまかした。

さて、神さまはどちらを取るだろう。


ちなみにその場で開けたおみくじは吉。あとの2枚はこの祭りを知っていて今日来られな

かった人のために持ち帰った。家に帰り老妻の前に2枚のおみくじを差しだし引かせると

これも吉。のこりの一枚を開いてみると大吉であった。この運勢はだれのものだろう。


戻る