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2012年7月2日(月)　　連載・散歩でも行くかな（10）

最近、王子駅をよく利用する。東川口からの埼玉高速鉄道が地下鉄南北線に乗り入れ、

ＪＲ京浜東北線には王子駅で接続する。良く行く谷中や銀座へはいつも王子駅で乗り換

えて (100メートルくらい離れているが)行く。

小さい時から何十年も乗っている京浜東北線、沿線のいくつかの懐かしい風景の中に王

子の飛鳥山と都電の王子駅がある。長い間、その風景はあまり変わっていないと思って

いたが、王子で降りて周辺を歩いてみる所々変化があった。

ＪＲ王子駅北口を下りて西側に行くと飛鳥山に上がる小さなモノレールができていた。

市民や観光客は自動エレベーターを乗るように使うらしい。

飛鳥山とＪＲ王子駅ホームのちょうど谷間の所に細い小道があり、飛鳥山側の崖にアジ

サイがたくさん咲く。この時期には、名所としてマスコミにも取り上げらる。電車から

も見えて、この時期ここを通るのをいつも楽しみにしている。

その小道のホーム側の線路にへばりつくように、二階建ての決して立派とはいえない長

屋のような飲み屋街がある。どの店も間口が一軒くらいで20軒ぐらいあるのか。その店

が数年前に火災で3分の2ぐらいが焼け、現在もそのまま放置されている。まぁいろいろ

と複雑な権利関係があるのだろう。

王子で降りる楽しみの一つにうどん屋がある。それは駅に隣接する少し汚い立ち食いの

店で、ガラッとガラス戸をあけて入り左側の自動発券機でうどん(そば)券を購入すると

いうよくある『駅そば』。そこではいつもきつねうどんを食べる、腰の強くない昔なが

らの関東風うどん(関東には風邪を引くとうどんを食べる習慣があった、それは消化に良

い柔らかうどんだから)でつゆは少し甘めの醤油味。油揚げもチョット甘めに煮てあり、

これまた絶品。それがなんと280円というから涙が出てくる。




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