マイウェイ〜12,000キロの真実〜
今年になって初めて観た映画。
お友達を誘って、しんしんと冷える晩、私のつたない運転で映画館へ。
オダギリジョーとチャン・ドンゴンの2大スターの共演、ということで行ったのだが、予
想以上に素晴らしい映画だった。
時代に翻弄され、韓国と日本が争わなくてはならなかった時代。
日本独特の考え方で他国の人に接していたら、誤解が生じる。お互いに歩み寄らなかった
時代。しかし今は、これまでの時代を反省しながら、お互いが理解をしようと努力できる
時代だと思っている。私もお友達も、「今の時代に生まれて良かったね。」と言い合った。
旧ソ連のシーンでは、抑留されていた大叔父の話を思い出した。
「寒いじゃ済まなかった。朝起きたら隣の人が死んで冷たくなっていた。食事も薄いパン
に薄い塩水の汁だった。」と言うような話を、小さい頃から聞いていた。5年ほど抑留さ
れていて、山形に帰ってきたときは、痩せすぎていて誰だか分らなかったと、曾祖母が言
っていたそうだ。大叔父は今でも健在だが、人一倍丈夫な体と強靭な精神力だったからこ
そ、生き延びて運良く帰って来られたのだと思っている。恨みがましいことは一切言って
いないが、大変だった、ひどい環境だった、ということだけは言っている。
そのような話を思い出しながら、この映画を観ていた。
山形出身の少佐は、もしかしたら大叔父のことかもしれない、と想像してみたり。
一枚の写真、実際の人物をもとにしたフィクションだが、当時の混乱した時代、もしかし
たら彼らのような人がもっとたくさんいたかもしれない。
オダギリジョーさん、彼はとても美しい演技者です。ドラマ以外で初めて彼の演技を見ま
したが、繊細で洗練されている役者だと感じました。
曹長役の山本太郎さん、昔から大好きですが、このような狂気の人物を演じきる力と器用
さが素晴らしいと思っています。
チャン・ドンゴンもさんは、言うまでも無く、本当に素晴らしい役者さんです。今回はど
んな状況であっても自分の意思を貫き通す、強い人物を演じています。
韓国の出演者の方々も皆さん、とても流暢な日本語でしたので、スクリーンに集中するこ
とが出来、強いリアリティを感じました。 |