思いつくまま、気の向くまま
  文と写真は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせい、神様の力を借りて一年を乗り切るつもりようです。



神がかりで年が明けた



暮の30日、買い物がてら銀座、有楽町界隈をほっつき歩いていたら、東京の地酒キャンペ

ーンに出会った。のぞいてみると普段手に入りにくい地酒が並んでいる。

昼の12時。いつもならあり得ないが、“呑め”という天啓があってコップ酒をひっかける。

晴天の昼下がり、ほろ酔い気分で歩く街は自由に満ちていた。世の中には、社会の規矩から

解き放たれたこんなのんきな時間もあったのだ。


31日は、年末ジャンボ宝くじの抽選日。都内に住んでいたときは夕刊に当選番号が載った

が田舎の夕刊は間にあわない。そこで、こんなイジマシイ写真となった。

結果は、3000円の大当たり?

暮の一日、外堀通りを渡っているとき、真正面の宝くじ売り場のオネーさんがにこやかに笑

いかけてくるのとピタリ目があった。こういうときには買わねばならない。「当たりますよ

うに」と笑顔で渡された20年ぶりの当たりくじ。


1日は、恒例神田明神初詣。例年は、あわただしくおせちを食べてから出かけていたのを、

今年の祝い膳は帰ってからにすることにした。なんとものんびりした気分。どうしてもっと

早く気づかなかったのだろう。

神田明神に着いて驚いた。参拝の行列が秋葉原へ向かう坂の途中までつながっている。

並べば一時間。乱世には神頼みというが本当だ。並んでいる人には悪いが長年の知恵で早々

と参拝を済ます。おみくじは二年連続の大吉。わが人生大丈夫かな〜と思ってしまう。

帰りの地下鉄で地震に遭った。この地震は昨31日、正月に大きな地震がある予感がした。

普段予感がするなんて言っているのは、頭で考えるだけだが昨日のはちがった。脊筋がゾッ

とするような予感だった。あわててミネラルウォータを買いに走ったくらいだから。


どうも暮れから気運が変わったようだ。

気運といえば、友人のところは年末から風邪で一家全滅だそうだ。べつに呪ったわけではな

い。あれも正月、これも正月の年明けでした。


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