3/14の日記          文は田島薫

東日本大震災

金曜の午後、自宅1階の事務所でデザインコンペに出す出力紙やデータCDなどを梱包して

ると、地震が来た。でかそうだ、って2階へ上がるとすでに家人が階段の踊り場で腰を抜

かした体で騒いでるんで、背中に手を回して大丈夫大丈夫、って言って、おさまるのを待

ったんだけど、終わらないばかりかどんどん激しくなる感じで、今まで経験したことがな

いレベルの揺れ、すぐわきの四畳半の部屋の背丈ほどの組み立て式無垢木の本棚がゆさっ、

と揺れてから倒れ前に積んであった別の本の山に寄りかかり本は全部なだれ落ちた。

後で考えるとわが家で倒れた家具はその本棚だけで、前からそのわが家伝来の古い本棚は

少し全体がゆがんでたりして、不安定なとこがあったんで、倒れるのに不思議はなかった

わけなんだけど、経験値を超えた揺れと恐怖の声を上げる家人とそのビル倒壊を連想させ

るような本棚の動きに、知らずに動悸が高まり、こりゃ、来るべきもんが来たか〜、って

恐怖感が起ったもんだった。

ニュースをつけると各局がそれを伝え、こりゃ、大変なことになってる、ってわかった。

それからだれでも承知のように、きょうまで(東京12チャンメル以外の)テレビは、大地

震ニュース一色だ。

一人暮らしの友人などに電話するも、通じず、心配してると、後で向こうも同じことやっ

てたようだった。

茨城の両親の家の方もなかなか通じなかったけどなんとか通じ、聞くと、額や人形ケース

が散乱しただけのようだけど、結局いきなりの停電が日曜の午前1時ごろまで続いた。




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