思いつくまま、気の向くまま 文と写真は上一朝(しゃんかずとも)
シャンせんせいのガンリキエッセー。
原子力保安院も、呑気国民以外、シャンせんせいはだませなかったようです。
外国人も驚く日本人の冷静さ
東日本大地震の被災者の方々に心からお見舞い申し上げます。
被災地、その近隣においてパニックも起こらず冷静に行動する日本人に海外から驚異の声
が聞かれる。フランスなどは本国からフランス人は関東から離れろという指示が来ている。
被災地から遠く離れた首都圏でも、コンビニ、スーパーから水、インスタント食品、乾電
池は姿を消したがそれらを求める人々に秩序の乱れはみられない。
近所に住む義妹のところに「食品の備蓄はすませたか」と聞くと「えっなんのために」と
いう呑気な答えがかえってきた。物にあふれた生活をつづけてきた結果、非常時という意
識がまったく欠如してしまったようだ。
このような意識がパニックを引き起こさないことになっているのかもしれない。
それにひきかえ政府機関をはじめ公的機関の発表のもたつきかげんは言語を絶する。
なにを言っているのかわからない首相談話。丁寧語の羅列ですみやかに意味がくみとれな
い官房長官会見。こういうときは命令調もしくはある程度の断定語で話してくれなくては
困る。いまのままでは責任逃れをしているように聞こえてしまう。
もっとも許し難いのは、原子力保安院の嘘にかためられた会見である。悪評高い大本営発
表も顔負けするほどひどい。そこには全てのことを隠ぺいしようという姿勢がみられる。
世の中落ち着いたら真っ先に成敗しなければいけない機関である。
また、計画停電にたいする東電の対応も公的企業の体をなしていない。
本来冷静であるべき機関がパニックになってしまい、パニックが起こっても不思議がない
庶民が冷静を保つということをみていると、日本人は本当に冷静なのか、それとも鈍いの
か迷ってしまう。