2/21の日記          文は田島薫

中村雅俊とショーケン

きのうの昼にテレビ観たら、中村雅俊が出て自分のことをしゃべってて、昔、「俺たちの

旅」ってのがおもしろかったな〜、って思ったんだけど、その後共演した番組の松田優作

や、ライバル番組だったショーケンと水谷豊なんかとのかかわりなんかの話もなかなかい

いな〜、って思わせてもらえた。で、還暦になったらしい今も、気分はそのままの感じで、

何十年もバンド仲間と同じ歌歌いながらコンサートツアーなんかも楽しそうにやり続けて

いるらしいんだけど、それなりに苦労もあんだろうな〜。

午後んなると今度はさっき話題にのぼったショーケンのドキュメントだった、「太陽にほ

えろ」のマカロニもかっこよかったし、「傷だらけの天使」のコミカルさもおもしろかっ

たな〜、と、考えてみると、あの松田優作も、「太陽にほえろ」から「探偵物語」と、シ

ョーケンを手本にしてた向きを感じる。ま、しかし、松田さんはもともと私の大好きだっ

た原田芳雄さんのマネから入ったわけなんだけど森田芳光監督作品なんかでいい演技して

私は感心させられたもんだった(なんだか上から目線だけど)。

で、ショーケン、数年前に恐喝事件起こして謹慎中だったのが活動開始した、ってことな

んで応援したい気分だった。以前にも問題を起こした時、かくまってくれた瀬戸内寂聴の

「私は不良が好きなのよ」って言葉にも、なんだか共感できて。中村さんや松田さんやな

んかも含め、自分の感性を信じ独自の美学を通しながら、自分の弱さもよく見つめてはそ

れも正直に出しつつ奮闘する姿にだれもが共感せざるおえないのだろう。ま、ルックスの

かっこよさ、ってものも大いにあるわけだけど。


さてきょうはテレビ観ただけで終わりか、って思ってると、友人のちょうさんから電話が

あり、私に預けているピアノを弾きに来たい、って言って4時過ぎにかりんとう持ってや

って来た。彼はパソコンから焼き物、楽器といろんなものに凝って、集めたり作ったりし

てるうちに住居がいっぱいになり、10何年前にわが家にそれを預けたのだ。

せっかくなんで、私もそれを風呂上がりに毎日、アドリブ(デタラメ)弾きしてるわけな

んだけど、彼は「わりあい」きっちりとバッハを弾いてみせた。

本当は調律をするつもりもあったようで、道具を持って来てたようなんだけど、当のピア

ノさんの上には本やいろんな荷物が山積みになってたんで諦め、それは次週、ってことに

した。2階の居間で、彼も自作してるハプシコードやピアノの構造についての話や、末期

ガンになったガールフレンドについての話を聞いた。




戻る