●連載
がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

映画通たたえちゃんから観た日本映画の問題点はこれだす。



日本映画をクサクサと語る。

興味の無かった日本映画だったが、最近少し観るようになってきて「面白いな」という作品

もあったので、ちょっと興味のあるものはレンタルDVDなども観ている。


だがしかし、こないだレンタルで観たのは、私が個人的に感じる、日本映画の「理解のしに

くさ」を久しぶりにプンプンと感じてしまい、ちょっと残念な気持ちになってしまった。こ

ういう「くしゃくしゃした気分」の作品があるので、日本映画を「わざわざお金を出して」

「観る」というのが、もともと私は嫌いだったのだ、と思い出した。映画のタイトルは、言

わない。

映画のことはまったく詳しくないので勝手に言うのだけれど、フランス映画が持っているよ

うな「理解のしにくさ」が日本映画にも通じていると、勝手に思っている。「理解のしにく

さ」は、私自身が幼稚な価値観なので、理解できないのだと思うが。


比較して、どちらかというとハリウッド映画は、やりすぎの面も否めないが、「勧善懲悪」

なので、観ていてスカッとするのかもしれない。「銭形平次」や「水戸黄門」に通じるもの

があるのだ。社会への問題提起、とかいうより、どちらかというと「娯楽」。お金を出して

買う「娯楽の時間」。

個人的には、お金と時間をかけるなら、不完全燃焼でクシャクシャする映画を観るより、す

っきりスカッと、楽しい映画を観たい。


このたび私が観たその日本映画は、日本映画独特の良さが存分にあった。キャストも良かっ

た。セリフのちょっとした言い回しが、素晴らしい役者さんから良い「間」に発せられるの

で、ものすっごく面白かったのだ。こういうのは、日本映画の何とも言えない「イカしてる

!」という感覚だ。若い世代の移り気な恋愛なども描かれていて、けっこう面白かったのだ。

最初から中盤までは。

しかし役柄とはいえ、バカな女と生意気な子供が最後の最後に、イヤな気分3割増幅のまま

で映画を終わらせてくれたもんだから、私の「日本映画嫌い」を思い出したのだ。


・・・そうなのだ、日本映画ではそういうことが、ままあるのだった、という感覚。


ある種のシュール感や閉塞感があるもんで、希望とか期待とかよりも、何か後味が悪いもの

も多いかもな、と勝手に考えている。


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