●連載
がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

たえちゃん、会いたかった友人とやっと飲んだんだす。



友人宅飲み

離婚した友人が、子供2人を連れて引っ越しした。春頃引っ越ししたのだが、いろいろ忙し

いだろうということで、遊びに行くタイミングを、このたびまで待っていた。

「んじゃ、夜の8時に来てね。」ということだったが、7時頃に夫のバカ妹のバカ家族が家に

来て、バカ甥っ子が騒いだりして、約束の時間に遅れてしまった。


「ごめんね〜」と友達の住んでいるアパートに行くと、もう寝る準備をしたパジャマ姿の可

愛い子供たちが、私が来るのを待っていた。「寝る前にね、会いたくてね〜

待ってたの。」と友人は言った。

私は今から飲む酒を出すより先に、急いで子供たちに明日のおやつと、「怖い話シール」な

どという安いお子様グッズを手渡しした。「遅くなってごめんね〜

おやつは明日ね。ちゃんと2人で分けて食べてね。今日はしっかり歯磨いて寝ろな。おしっ

こしたが?しっかり絞り出してから寝ねどなぁ。大丈夫だが?」と言った。

聞き分けの良い子供たちは、ちゃんと歯を磨いて、ママにチェックしてもらって、おトイレ

に行って、「子供だけで寝るの、ちょっと怖いなー」と言いながら布団にダイビングした。


そこからが我々大人の時間となった。

いちおう気を使って、チューハイから始めたのだが、普通にビールからでも良かったかもし

れない。でもやっぱりいちおう気を使うので、チューハイくらいがちょうど良いのかな。話

は尽きず、飲みに飲みまくり、食べに食べまくった。といっても、つまみは友人お手製のバ

ジルのブルスケッタと、実家からもらったという、立派なナス漬。私が持ち込んだピーナッ

ツとラスク。


お酒がすすむにつれ、けっこうシビアなお金の話もしたけど、そのあたりを話せるのは私た

ちだからだと思う。母子家庭はやはり、金銭的にも余裕のある暮らしができない。かといっ

て、フルタイムで働くと、子育てが出来ない。それは結婚して働いていたとしても、余裕の

ある暮らしというのはどういうことなのか、納得できる子育てとはどういうことなのか、と

いうことにもなるのだけれど。


久々に酔っぱらった私は、そういう難しい話をして「ぐぁー!!」となり、かゆくなった腕

や足をポリポリかいていた。


そして時計は夜中のお昼をまわり、それからしばらくして、お昼寝ではなく、本格的にちゃ

んと寝るために、帰宅したのだった。


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