●連載
がたやま娘のひとりごと 文はこんのたえこ
地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!
気分リフレッシュ行脚、今度はたえちゃんひとりで行っちゃうんだす。
珍しく出掛けてきた 番外編
銀山温泉&山形パワースポットへお参りしてきた、その翌週末も出掛けた。
ちょっとした集まり(実はぜんぜんちょっとした集まりではないのだが)があって、女
性ひとり、泊まりで参加することになったのだ。
場所は、おなじみ蔵王温泉。
とはいえ、地元だし、車で30分くらいの場所なので、地元の人がわざわざ泊まりがけで
行くのは、今では珍しいことなのだ。昔だったら、ばあちゃんたちは湯治で行くことが
あったなぁ。。。
私は高校の書道部の合宿で行ってた。宴会場にみんなで新聞紙を敷き詰め、各自、毛氈
(もうせん)を敷いてた。墨の匂いと、蔵王温泉独特の硫黄の匂いが混ざっていたなぁ。
私たちは机の上で出来るかな書道ではなく、大きな筆を持って、大きな半紙と向き合う
書道だった。顧問からは「書道部は運動部と同じだ。」と言われていた。確かにそうだ
った。運動量はそれほどでもないのかもしれないが、作品を書き上げるには、かなりの
集中力と持久力が必要不可欠なのだ。夏なのでみんな半袖半ズボン。首や頭にタオル巻
き。日中は暑いので、早朝に書いて、日中は温泉へ。午後は各自うだうだしながら書い
たり、暑いし思ったように書けないので、イヤになって半ベソをかいてゴロゴロしたり、
部員の家族の差し入れのスイカを食べたりしていた。汗をかいて、書いている半紙の上
にポタリと落ちて「あー!チクショー!」となったり。夜は遅くまで先生や部員と、納
得のいくまで合作をしたり。そんな生活を数日過ごしていたら、ニキビ面の子が、温泉
のおかげでツルツルお顔になったのも、楽しい思い出だった。
・・・などど脱線したことを考えつつ、とある高級旅館へ。いやはや、大変すばらしい
!!そして私は女性1名のため、素敵なお部屋をひとり占め♪部屋からは美しい小川や
緑が見える。さっそく露天風呂を満喫し、ご宴会会場へ。
豪華なお食事と、ほぼ飲み放題のお酒を飲んで、お腹いっぱいになった。それからまた
ひとっ風呂浴びて、第二次ご宴会会場へ。その時私は、あまりにも気分良く風呂に入っ
て顔を擦りすぎてしまい、口の周りに赤いひげが生えたようになっていたのだが、お構
いなして楽しく過ごしていた。ほとんどの人が寝静まった後も、残った
3人で音楽の話やバンドの話をしていた。というか、私だけひとりで喋っていた。
それからやっと、各自寝ようか、ということになり、私はまたひとりで風呂に入ろうと
した。そうしたら酔っぱらって階段で足を滑らせて、足にこれまた素晴らしいアザがで
きてしまった。それでもひとり笑いながら、楽しくて風呂に入っていた。
翌朝はひどいものだった。朝食のおみそ汁を飲むのがやっとだった。それでも、また風
呂に入って酒を抜き、気持ち悪くなるので大人しくしながらも、楽しく帰宅した。