●連載
虚言・実言         文は一葉もどき


横浜が縄張りの元タウン誌ライター。
貧しさにもめげず言の葉を探求し、人呼んで“濱の一葉”。
ウソ半分、ホント半分の身辺雑記を綴ります。
もどきさん、さらに小沢さんに成り代わってみてます。



シリーズ 震災余話

小沢一郎のツイッター

先日、たまたま渡辺恒三さんと誕生日が同じだったので一緒に祝ったら、“水戸黄門と悪代

官のパーティ”なんていわれちゃった。

どうも私はイメージが悪い。

東北人特有の口下手で愛嬌がないからかなあ。

東北といえば大震災に見舞われ私の選挙地盤でもあるんだが、一度も足を運ばなかったよ。

ま、一兵卒では何もできないんだが・・・

つまずきは私の資金管理団体「陸山会」の土地購入資金の問題だ。潔白だと主張しても誰も

信じてくれない。

そりゃそうだろう、いままで僕のなじんできた政治とは業界と癒着した利権政治や数を頼み

の派閥政治だったんだから。

長いこと政治にたずさわり、政治屋とか壊し屋とか呼ばれ政治の節目節目で政治的手腕を発

揮してきた。それにあの歴史的転換、長すぎた自民党からの政権交代を果たした立役者だっ

た…この功績を忘れてもらっては困る。私の政局を見る目はピカイチさ。

こんどの自民党の内閣不信任案提出では、賛成に回って気に食わない菅君を引き摺り下ろし、

自民との大連立を組むチャンスだったんだが…

ただ危惧したのは万が一解散総選挙でもあったら地盤の弱い小沢チルドレンは全滅になるこ

とだ。鳩山君の仲介は渡りに船。こういうときは欠席して逃げるのが小沢流なのだ。

菅政権に言いたいことはいっぱいある。

震災の対応の遅さや詰めの甘さや、そしていつのまにか、マニフェストを都合よく変えて自

民党となんら変わらない政策に歩み寄っていることとか。

今は国難のときで政治の指導力が最も要求されるのに、強力なリーダーがいなさすぎる。少

数だけれど私の剛腕を見込んで小沢待望論さえあるのだが、時代は変わった。私の政治手法

はもう古いことはわかっている。

老兵は消え去るのみ・・・か。



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