6/13の日記          文は田島薫

ドタバタな1週間

先々週の木曜の大雨の日に「散財タクシー」で茨城に来てから、いきなり池の出水に遇い、

泥を取ったり排水したりバルブ探して穴掘ったりしてたんだけど、そんなことやってる先

週月曜の夕方、その日自分で自転車乗って近所の病院へリハビリに行って来たおふくろが

座椅子から身を起こそうとしら腰に激痛だ、って大騒ぎ。いたたたたた、って言いながら

必死で立ち上がって柱によりかかったまま動けなくなった。病院に電話すると、来い、っ

て言うんだけど、動けない、って言うと、じゃ救急車で、って。じゃ、そうすっか?、っ

ておふくろに聞くと、そうして、って。電話器持って来て119押したとこで、おふくろ、

ちょっと待って、落ち着いてきた痛くなくなってきた、って。不安なんで自転車乗らず、

私が自転車ひっぱって、おふくろが荷台にコンニチワのかっこでつかまりながら病院まで

途中で近所の人にあいさつしながら行進。

病院でレントゲンとって薬ももらい、どうも背骨の圧迫骨折らしかったが多少痛いけど生

活はできる、ふとんよりベッドの方がいい、などの話を聞き、空き部屋にほうっておいた

古いベッドをおやじのベッドのとなりに運ぶ。ベッドがよかったのか、翌日から今日まで、

治っちゃったように快調で、2日おきぐらいに自分で自転車乗ってリハビリも行ってる。

池の方は、みつからないバルブで出水止めるの諦め、池の縁の上部に排水菅をつけてもら

うことにして先週半ばにどっかで工事途中だった水道屋さんに見に来てもらったら、出っ

ぱなしの水道だと毎月何万もの水道料になるから、ぜひバルブを探した方がいい、って言

われ、必要ならおやじの指定した場所のコンクリを壊すか、ってことにして、その前に他

も、って探してた水道屋さん、1個バルブがあった、って。バルブは金属の四角いふたの

下にある、って思いこんでた私は、それが(何も書かれてない)小さなプラスチックの円

筒の中にあるとは思いもしなかったんだけど、いつもながらうかつだった。

でも、結局そのバルブは閉まってるから違ったんだけど。その他は「下水」って書かれた

もっと大きい円筒と、「排水」って書かれたマンホールのふたのようなさらに大きな円筒

しかないから、じゃ、工事途中のを済ませてから、また探したり工事したりしましょう、

ってことで、じゃ、それまでに、私の方はせいいっぱいあたりを掘ったりしてバルブ探索

しときましょう、って帰ってもらってから、念のために排水ってマンホール状のでかいの

を持ち上げてみると、中に小さな何も書かれてない小さなプラスチック筒が。

中にバルブもあった。開いてたバルブを閉めると、池の中央から出てた出水がピタリと止

まった。で、そのそばのずっと使ってた蛇口も、ピタリと水が出なくなった。

別な日は、足腰が弱って時々立てなくなるおやじの座椅子に、自動上げ下げ装置のついた

座椅子を試しに借りることにしてあったのが届いた。はじめ、説明する業者の問いかけも

無視しておもしろくもなさそうな顔してたおやじが、翌日あたりから、ひとりで上がった

り下がったりやって、まんざらでもない風なのだった。




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