思いつくまま、気の向くまま
  文と写真は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせい、またクロートお宝発見で御満悦です。



こんどは990円

  

中野というところはいいところだ。

いいところと言っても信州中野とか上総中野ではない。

東京都中野区中野駅周辺のこと。

飲み屋街のとなり、ブロードウェイはいつ行っても楽しいところ。

ここは、商店街というより市場、イスラム圏にあるバザールといった雰囲気がある。

店の格もピンからキリまであり、扱う商品もいろいろあって飽きがこない。

その中にあるパソコン関係のジャンク屋をのぞいてみたら、また、またレンズを見つけて

しまった。どういうわけか電気関係のジャンク屋には写真のレンズがある。秋葉原でもそ

うだ。こういうところで思いもかけない掘り出し物にあたることが多い。


今回は、300ミリの望遠レンズ。このあいだの900円のレンズの姉妹機だ。

レンズにかなりの曇りがあるが、品物はきれいでおそらく新品同様の売れ残りがあちこち

旅をして苦労をしてきたものらしい。なんと言っても同じメーカーの姉妹レンズであり、

900円と990円の縁がおもしろくて即買い求めた。作り話と思われるのも癪なので写

真を添えよう。


一日かけてレンズをバラシ、掃除をするとみごとによみがえった。まるで白内障の手術を

したみたいに。

写りぐあいは、というと写真のとおり。単焦点レンズは、ズームレンズとちがって写角が

決まっているので絵をつくる楽しみがある。

300ミリの望遠レンズというものは、だいたい15〜20メートル離れて半身が、60

〜80メートルで全身像が撮れる。これだけ離れると被写体に気づかれることはない。

この特性におぼれて、変な気をおこさないといいのだけれど…。


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