思いつくまま、気の向くまま
  文と写真は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせいから、国民への新春に向けたアジテーション。



タワーのように立ち上がろう!



わが家のベランダから東京スカイツリーが、東京タワーと並んでよく見える。

地上30メートルくらいからその成長を見てきたので、家では「マイタワー」と呼んで

いる。

その、マイタワーに天皇誕生日の23日、一日だけ灯が灯った。

そうなると990円の出番であるが、今回はレンズの話しではない。


写真を見た耄妻が発した言葉が、「タワーのように立ち上がろう!」。

この「立ち上がろう」は、被災地の人だけへの呼びかけではない。

国家予算の半分を借金で賄うという事態に平気でいられる国民への呼びかけである。


高度経済成長の時代、国の変化についてゆけなかった社会党の消滅以来、日本は腑抜け

になってしまった。

「何でも反対」と揶揄された社会党であったが、自民党左派と組んだ政策にはそれなり

の緊張感とバランス感覚が活かされていた。ところが自民党一党政治となってからは、

この緊張感がなくなってしまい、ひたすら社会のバランスをとることに走ってしまった。

人に得て不得手があるように、自民党は社会民主主義的センスに欠ける。そこで社会党

というパートナーを失った自民党はバラマキという大衆迎合の道を選んだ。

その結果は言うまでもなく、政治、経済の混乱である。

これではいけない、と出来の悪い書生のように口先ばかりの民主党に政権を預けてみた

が、結果はご承知のとおり。

このまま民主党政権を放っておけば、国の衰退は免れまい。


さて、どうするか。

国会の解散しかない。衆参両院の解散ができれば一番いいのだが参院は解散できないの

で、衆院の即時解散しか日本を救う道はない。

解散の話しをすると「今の自民党になにが出来る」という人が多いが、そんな考えだか

らダメなのだ。既存の政党を一切無視して国のために働く人間を選ぶ。

もし、「選ぶ人がいねぇ〜」というなら棄権をすればいい。選挙が成立しないほどの棄

権が出れば、政治を志す人も、国民も目が覚めるだろう。


マスコミに登場する“識者”ではなく、市井の人が言った「われわれは政治に無関心で

ありすぎた」という言葉が日本の現状を表している。

ジョン・F・ケネディの大統領就任演説にある「国家がなにをしてくれるか、ではなく

(国民が)国家になにができるか」を実行する時がきた。

高度経済成長のシンボルであった東京タワーが、東京スカイツリーにその座をゆずる時

代となったのだ。

みんなで、「タワーのように立ち上がろう」よ !!


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