思いつくまま、気の向くまま 文は上一朝(しゃんかずとも)
シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせい今度は、地の利に御満悦のようです。
となりの学園祭
一昨日となりの大学の学園祭へいってきた。
ここへきてから5回目の学園祭。
毎年同じような内容だが、違うことは年々学生の行儀がよくなっている。
昔風にいえば、みないい子になっている。
なかには無頼にふるまう学生もいるが、その無頼とふつうとの間のとりかたが実にうま
いので周りの者に不快感をあたえない。
「これも衣食足りて礼節を知る、なのかね〜」と老妻と苦笑した。
また、当節の学生は人懐っこいというか怖いもの知らずというか、やたらに話しかけて
くる。うっかりサークルの展示物に見入っていると「感想を聞かせてください」と寄っ
てくるが、これが学生間の楽屋落ちのような展示物のときは返事に困ってしまう。
これが人の意見を聞こうという姿勢ならよいのだが、まわりの目を気にする自立できな
いただのいい子ではちょっとこまる。
今年は暖かかったので、夕方からおこなわれるフィナーレにも行ってみた。
いまの学生はイベントの運営が上手だ。謹厳そうな教授を一人ひっぱりだして行われた
各サークルの表彰式なんかテレビのバラエティー番組をみているよりおもしろかった。
その教授はとんだ被害者と思っていたら学生に合わせて楽しんでいた。自分の学生時代
とくらべると昔日の感がある。これからの時代は彼らが作る。未来の世相を占うには学
園祭見物はためになる。
ステージでの行事がおわると自分たちで作った仕掛け花火、それが消えるとステージの
明かりも消えて最後は本職の打ち上げ花火。地域密着型大学は十分にとなりのひま人を
楽しませてくれた。