11/21の日記          文は田島薫

眠い日曜日

親父の葬儀の後も電話や焼香に来る人があったり、年金への死亡報告などの雑務もあっ

たりの、おふくろの手伝いで、さらに1週間は茨城にいることにしたんだけど、さすが

に葬儀前後の睡眠不足や疲れが出たせいか、やたら眠く、居間でおふくろや家人とテレ

ビ見たりしてても、気づくと、全員居眠りしてたりした。

半分居眠りしながら、テレビの退屈な美術館番組見た後に、おふくろが自転車でコンビ

ニに自分が毎月買ってるクロスワード雑誌買って、ついでにいつも食品を買ってる別の

コンビニで買い物して来るから買うもんないかと聞くんで、考えてみたら、牛乳、バナ

ナ、卵にビール半ダース、って言おうとして、こりゃ重いから、って代わりに私が行く

ことにして出かけた。

うす雲をまとった筑波山が見える畑沿いの道をママチャリこいで行くのは私はきらいじ

ゃない。午前中の眠気もさめて爽快な気分、風を受けながら、もし、ここへ引っ越して

来たら、わが家はどういう生活になるんだろう、って想像してみた。

昼のテレビはおふくろがいつも見てる、しろうとのど自慢。昼食後は、となりの部屋の

親父の位牌や花の飾られたすぐ横の座卓でパソコンやってると、おふくろの見るテレビ

の音がけっこうなボリュームで聴こえてて、だんだん眠くなる。

2時半まわったころ、そだ、ねこさんの取材行かなくちゃ、ってママチャリで、「ねこ

がうじゃうじゃいる家」へ行って帰って来てからみんなでお茶。

うとうとしてから、夕方、夕食の準備をしたり、その場運動をしたりして、6時には夕

食。ビール飲んで、おふくろの好きなテレビ見ながら酒飲んでると、またうとうと。

こりゃ〜私に老衰だった親父が乗り移っちゃったのか〜?やばい。




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