サニーイズム             文はさぬがゆたか


ソノ世界的イラストレータ・サニーはココアメンバーですが、
ふだんのアート作業を栃木でやっていて、そこからの田舎だより。
サニー、好奇心でそれを買ってみました。



2011年10月25日

「インカの目覚め」

泥んこ遊びをした子供が小さくグ〜ッをしたような形のジャガイモ。

なんとも妖しいネーミングが気になっても、男爵やメークインの

ような安心感はないし割高な感じだし、ひょっとして一発芸的小細工

かと一歩ひいていた。

そう思うと、マーケットに行くたびに買うまいと思う自分ははたして

どれだけじゃ?と一袋を持って帰ってみた。


とりあえず茹でる。

北海道上富良野の産だそうで、氷温生産者の笑顔もシールになっている。

とりあえず薄い皮を剥き、塩で食べてみる。

しっかりとした丈夫な意思の塊りがあって、ホクホクとして崩れない

ガンコさがある。小っちゃい路地トマトを食べたときのような感じ。

そっか、トマトにしてもじゃがいもにしても中南米の乾いた土地で

生まれたとか言うよな・・・とつぶやきながら食べてみたけれど

これって栗の味じゃね?

そう思い出したら、身の黄色ぽさもずっと栗っぽくなってきた。

ジャガイモなのに、栗。

じゃ、先日あんなに頑張ってイガイガと格闘し茹であげた栗は

なんだったんだろうと思ったら、なんとなく男爵でいいかなと

尻ごみする秋のはじまりであります。



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