3/29の日記          文は田島薫

戦場のメリークリスマス

居間のこたつの私の横にはいつもアコスティックギターが立て掛けてあって、わりとしょっ

ちゅう弾いてるんだけど、何十年もやってるわりにうまくならない。でも、まあ、亀の歩み

ほどに上達してるとみえ、ノルウェーの森やヒア・カム・ザ・サンなんかもミスなしでいけ

る回数も増え、新しいレパートリーもやっか、ってことで、考えたら、戦メリ、いいね〜、

ってことで、自己流で適当にやりはじめた。その後、楽譜ないかとネットで調べたら、押尾

コータローのが無料公開はされるは、ユーチューブじゃ、当人が丁寧にスローで教授してい

るはの太っ腹なんだけど、ほらこうやんだから、ってオープンチューニングはいいとして、

それに、ハーモニクスとタッピングにパーカッションを組み合わせたわざで、言ってる顔が、

やれるもんならやってみて、って自信たっぷりなわけで、こりゃ苦労してやっても空しいな、

ってパス。レギュラーチューニングのシンプルなやり方でいいや、ってそっちの方の楽譜を

先週、図書館で探したらあったもんで、ラッキー、って気分で借りて来て弾いてみた。

そしたら、主旋律の部分はほぼオリジナル通りなんだけど、あの、すばらしい不協和音のサ

ビ部分のコードが全然違っててよくないもんで、また押尾せんせーの楽譜を調べてみて、せ

んせーのもかなりアレンジされてるんだけどそこらへんの部分だけをレギュラーコードでや

ってみると、意外にそれらしい感じが出たので、それをいただいたら、オリジナルバージョ

ン風ギターの組み立てができたんで、土日はずっとそれを練習した。

だからどうした、って言われても困るんだけど、家人に言わせると、うまくなったね〜、っ

てことらしいので、気をよくしたわけなんだけど、たしかに、戦メリをギターで弾きます、

って言っても、シロートの弾くそんなもん聴くんだったら、坂本龍一せんせーのオリジナル

を聴くからいいよ、って意見の方が多いはずなので、こういった、「趣味でギターの練習す

る」っていう意味、ってなんなんだろー?、って、なやまないなやまない。




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