●連載
がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

たえちゃん、自分も伴侶も一族もスポーツマンで喜んでるようだす。



家族で温泉2010

断食をし終わったばかりだというのに、夫の家族との温泉旅行に行かねばならなかった。

姑の還暦のお祝いと、母の日を兼ねて。


ホテルの近くにテニスコートがあることに気づき、私と夫はみんなでテニスをすること

も提案した。私は中学校時代、ブスいっぱいの「テニ部」だった。夫は基本的にスポー

ツ万能、夫の妹もテニ部スだった様子だし、舅は不明だが、姑はラケットボールをやっ

ていたらしい。義妹のバカな子供たち2人にもテニスを教えたばっかりだし、みんなで

やろうよ、と。

山形から車で1時間くらいの、宮城県の秋保温泉。そこにある、大きな公園の屋外テニ

スコートに着いた。日差しが強かったけど、私は思いっきり遊ぶつもりで帽子もかぶら

ず、半そで半ズボンと張り切った。

まあどうでもいい乱打の繰り返しだった。ダブルスもトリプルもアリだった。子供はプ

レイヤー兼ボール拾い係りだった。

舅は還暦を過ぎたというのに、意外と身体が動く。けっこう機敏な動きでスゲェなと思

った。さすが働き者は違うと思った。姑はギャアギャア騒ぎながら動いた後「あー疲れ

たー」と言って、最期の方はベンチで横になって寝ていた。

舅と姑にとっては、とっても幸せな時間だったんじゃないかな。息子と娘、嫁と孫みん

なでテニスができるんだよ、ウチは。


2時間ほど遊んでから、ホテルへ向かった。とっても大きくて綺麗なところだった。

着いてすぐ、ひとっ風呂浴びた。そこは家族連れに力を入れているらしく、赤ちゃんの

ベビーバスや子供のお風呂の玩具などが充実していた。お母さんとおばあちゃんが一緒

になって、小さな赤ちゃんをお風呂に入れている姿は、とっても幸せそうだった。こう

いうのって、本当に好いな、と思う。


そしてお待ちかねの御夕食会場へ行った。

大好物のカニがあったし、ビールも飲んだ。

断食が終わってすぐだというのに、気がついたらけっこう食べていた。食べるのが面倒

だから、という夫と姪っ子の分のカニも一部いただいて、私のお膳はカニ殻の山になっ

ていた。


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