指先の大怪我
夕食の支度をしていて、スライサーという、薄切りをする調理器具で指先を切ってしま
った。ほんのちょっとの気の緩みで、出血大サービスだった。自分の指先の破片を探し、
てフタをするような感じで(笑)、すぐに自分が考え得る限りの止血をしたが、すぐには
止まらない。
あいにく母は旅行中で不在。愛犬わたるの散歩に行っていた夫のケイタイへ電話し、救
急病院へ連れて行ってくれと頼んだ。
受付での記入を夫に代筆してもらい、待っていた。そんなに混んではいなかったので、
すぐ呼ばれるとは思っていたが、出血したまま待っているというのは、5分であろうと、
長い時間に感じる。しかし特に混んでもいなかったので、待ち時間15分くらいで診察
室に呼ばれた。
「どれ、痛いけどごめんね。見せてください。」と若いイケメン医師が言った。きっと
医大のインターン生なんだろうな、と思いつつ、その若いお医者さんに私の指先を見せ
ていた。
そして、持参した私の指先の破片を見せたら「う〜ん、縫えるかな〜縫えないんじゃな
いかな〜…ちょっと待って。」と言って、近くにいた別の先輩であろうお医者さんに見
せに行き「縫えますかねー?」と聞いていた。そして2人の医師が私のところに戻って
きて、指先と私と指先の破片を見比べて「あー、これねー、血管が通ってないから縫
えないんだよねー、ぎゅっと押さえて止血してねー。」と冷静に言った。
縫えるもんだとばかり思っていた私は、縫えないと聞いて、初めてショック状態であろ
う感覚になった。目の前が真っ暗になりかけ、気分が悪くなったのだ。それまで立って
いたのだが「すみません、ちょっと座っていいですか。ショックみたいです。」と言っ
て座った。「私の医師団」は「あ、どうぞどうぞ。血とかいっぱい出てるとねー、ショ
ックだよねー。」と優しく言ってくれたのだが、私は大量出血がショックなのではなく
て、縫えないという事実がショックだったのだ(苦笑)
具体的な治療は、ガーゼ&脱脂綿みたいなものを指先にかぶせ、透明フィルムをみたい
なのをぎゅっと巻いて、おしまいだった。そして「週明け、整形外科に来てもう一回診
察を受けてくださいね。」ということだけだった。
そして週明け、出血でドス黒くなった脱脂綿を貼り付けた指先のまま、整形外科で診察
を受けた。そこでも「あー、もう血止まってるね。うん。こんな感じで絆創膏で保護し
ててね。これちょこっとあげるから。」と言って、人工皮膚みたいな保護フィルムを指
先に貼って、絆創膏を巻いただけだった。「しばらくすると盛り上がってくるから、凹
むまで少し待ってね。」と言う事だけだった。診察料金330円。総合病院なのに330円。。。
私の指先は削ってしまっただけあって、確かに少し短くなっていて、確かな大怪我なは
ずなのだが。 |