思いつくまま、気の向くまま 文は上一朝(しゃんかずとも)
シャンせんせいの「ぼけのたわごと」、タイトル変えました。
巧みなシャン先生、脳天気な麻生さんの動きを自民議員への提言へ生かしました。
麻生前総理のまわれ右
9月16日首班指名臨時国会でのこと。
麻生前総理は投票を済ませ、演壇の階段を降りるとそのまま右側の与党席に向かおうとし
て一瞬立ち止まり、自分に何かを言い聞かせるようにして踵を返して野党席へ向かった。
照れるでもなく、にが笑いもなく、目の前の状況にいまひとつ得心がいかないというよう
な顔をして野党席に向うほんの数秒間映しだされた麻生前総理の姿に今回の政権交代の全
てを見るような気がした。
鳩山新総理選出が決まった瞬間、議席最後部に並ぶ森元総理をはじめとする自民党重鎮の
苦虫をかみつぶしたような顔のなかで「この事態を招いた責任はすべて自分にある」とで
も言っているような安倍元総理の放心した顔がひときわ目立った。
このとき、自民党議員諸氏が何を感じたかわからないが、新総裁選挙の様子をみていると
「まわれ右」をした議員がいかに少ないかがわかる。
川島正次朗が「猿は木から落ちても猿だが、国会議院は落選したらただの人」と名言をは
いた。この、「ただの人」になりたくない苦虫組と、いつまでも苦虫にしがみつく若手が
引っ込まないかぎり自民党の再生はないだろう。
自民党新総裁は、議員票199と党員票300で選ばれる。「ただの人」になりたくない
議員票はあてにしないで、党員票300が180度とはいわないがせめて90度「まわれ
右」をしてくれないと、安定した政権交代のできる野党はできない。
このまま形が変わっても一党おまかせ政治が続くようでは日本の将来はない。投票権をも
つ自民党員は、ぜひ麻生前総理の「まわれ右」に倣ってほしいものだ。