思いつくまま、気の向くまま 文は上一朝(しゃんかずとも)
シャンせんせいの「ぼけのたわごと」、タイトル変えました。
今回のシャン先生、特権意識公務員たちに新しい自覚を求めてます。
身分から職業へ
公務員制度改革について、渡辺喜美が「現在の役人は身分のうえに胡坐をかいている。こ
れを公務員という職業に意識改革をさせなければいつまでたっても公務員改革なんてでき
ない。身分から職業へ、です」と、的を射たことを言っていた。
しかし、「言うは易し」で300年近く続いた官僚制度を簡単に変えるわけにはいかない。
「えっ!官僚制度は123年と言われているけど?」。と思う向きは多いだろうが現実に
は徳川幕府以来の官僚制度が連綿と続いている。
それは明治政府が中途半端な革命をしたために、実務者に困り幕府や諸大名の官僚を起用
したことに始まる。政治家に力のあるうちは身分にふさわしい仕事をしていたが、政治家
が腐敗するにしたがって、彼らのDNAが目を覚まし官員とか官員様と呼ばれて国家を動か
すようになってしまった。
戦後GHQが民主主義国家からみたらとんでもない官僚国家にあきれて解体をしようとした
が、冷戦がはじまり当時の体制を維持する必要が生まれ官僚国家解体にはいたらなかった。
その後労働運動の影響を受け、意識上の身分は昔のまま、やることは公務員という名の労
働者となり果てて現在の惨状を迎えた。
さて、民主党が官僚から政治を取り戻すと言っているが、これは制度改革ではなく意識改
革なのでそう簡単にことは運ばないだろう。てっとり早く官の意識改革をするには民が官
の言う事を聞かなくなればいいのだが、永年支配されることに慣れてしまった民にはむず
かしい。公務員制度改革の唯一の方法は、お役人さまに「身分から職業へ」と毎日お題目
を唱えてもらい、自らの意識改革をしてもらうことしかない。