●連載
がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

今回のたえちゃんはオバハン研究家だす。



歳をとることと重ねること

最近、オジサンやオバハンを観察していて、それぞれに「年のとり方」があるんだなぁ、と

思った。私の周りには、観察できるオジサンが少ないので、どちらかというと、オバハンを

よく観察しているのだが、かなりいい勉強をさせてもらっていると思う。


わたしなりのオバハンの定義ができた。

1. 必ず他人を妬む

2. 周りの人は、良く言わないというポリシーがあるらしい

3. 自分の意見を曲げない

4. 他人のことに立ち入る

5. いずれにせよ、人から注目されたい

6. つまらないことではしゃぐ

7. 些細なことでもずーっと話が出来る

ということだ。


幼稚だな、と思いもするし、退屈な人生だな、と思いもする。

女流作家の故森瑤子さんが作品の中で、「日本人女性は、娘からそのままオバサンになる。」

と表現していたが、あぁ、何だか分かるような気がする。

退屈な人生、と言うと一方的かもしれないが、おそらく、それなりに幸せな生活を送ってい

るのだと思う。それゆえのエネルギーが有り余り、しかし方向性が散漫であるということ。

ただ歳をとったのでもあるまいに。もったいない。


「美徳」とか「相手を慮る」というものを忘れたせいだろうか。

オバハン方なりには何かあるのだろうが、今のところ、私には知り得ないことだ。


ある有名な会社の社長さんが、「歳を取ると自然に人格が良くなるもんじゃない。むしろそ

の逆で、30代とか40代をピークに、悪くなっていくんです。だから、歳を重ねると共に

自分で人格に磨きをかけていく努力が必要なんです。」と言っていた。


その社長さんは70代の男性で、バイタリティに溢れ、顔もユニークだ。私たちくらいの年

代の人が、数多く慕っている方でもある。



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