●連載
がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

たえちゃん、学びたい集まりで1コ余計に学べたようだす。



ママトーーーーーク!

こないだ、久しぶりの定例会があった。けっこうまじめな定例会なのだ。

定例会なのに、久しぶりとは是如何に、なのだが、久しぶりなことは間違いないので、話を

すすめる。

そして、そのメンバーのうちのひとりが、今回は子供を連れてくる、という連絡が入った。

一瞬「んー…子供がいると、ちゃんとした話が出来るかなぁ」って正直そう思った。だって

さ、子供がいる人同士が集まると、子供の話にしかならないことが多いのだもの。(特に、

子供を育てる苦労話)せっかくの久しぶりの定例会が、育児サークルになってママトークで

終わるのは、もともとの会の趣旨に合わない。私には子供がいないし、何よりその定例会で

は、生き方だったり仕事だったり、自分たちの将来について話をしたいのだ。- 私以外のメ

ンバーには全員子供がいるので、育児サークル&ママトークになっちゃうことは、充分にあ

り得る、と思って欠席しようかとも思った。

でもな、と考え直した。

アグネス・チャンと林真理子論争ではないが(古い?)子供も家庭も女性も自分も、すべて

の柱があっていいのだ。子連れでどうのこうの、なんていうのはもう古い。男性の仕事場に

子供を連れて行くのも当たり前の世の中になればいいんだ。だから、女性の集まりに子供が

いたって、どうってことないじゃないか。

などど思いつつ、こないだ手に入れた新しい中古パソコン(面白いな)の代金をメンバーに

渡さなければならないので、いそいそと会場の沖縄料理屋へ向かった。後で思い出したが、

こっちの方が子供がいる云々より大切な件なのだった。

会場に着いて、いろいろと話をすすめた。お子様のマナちゃんはとてもお行儀良く、場に馴

染んでいた。心配したほどママトークにもならなかった。私が話すきっかけがあったので、

正直に今日のこの場に来るときの気持ちをメンバーに伝えた。その気持ちが杞憂だったこと、

そして今日ここに来て良かったと感じる、とも話した。そうしたら、メンバーのひとりが

「だって、そんなママトーク、するつもりないもん!」って言ったので、ハッとした。続い

て他のメンバーが「ここにいる人たちは、自分をしっかり持ってる人たちだから、大丈夫だ

よ。」って言った。全員同じ意見だった。そして私は、「古い男目線」で物事を見ていたこ

とを深く反省した。


そうして有意義な話をたくさんして、終わった。毎回、会うたびにいろんな学びになるのだ

が、今回は特に、大人の話に長い時間付き合ってくれたマナちゃんと、連れて参加してくれ

たメンバーに、深く感謝している。

どうもありがとう!


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