6/8の日記          文は田島薫

ガステーブルごときで大騒ぎ

先週の火曜の晩、ふだん世話になってるプロパンガス屋さんから電話があり、ガステ

ーブルの点検に来たい、って言う。1週間前にも突然同用件で突然来て、不要だから

と断り帰ってもらってたんだけど、改めてそれじゃ済まない事情を説明してくれた。

以前政府系の特殊法人のプロパンの保全協会といったとこが点検に来て、わが家のガ

ステーブルのバーナーの1個が不完全燃焼だと用紙にチェックして帰ったんだけど、

それを彼の方でも再チェックし改善指導する責任があるそうだった。

だいたい、昔私の家では換気扇さえないところに持って来て、使ってたガスコンロな

んてもんは、油まみれのがらくたでできたようなもんの赤い炎の盛大な不完全燃焼も

んを何十年と使ってて、時にでかい炎が上がったってあわてず処理したり、だれでも

自己責任でやってたもんなのに、この口うるさい余計なお世話はなんなんだ。

翌日来た彼に、不完全燃焼による換気と、点火不良時にガス充満する危険以外の危険

性について問うと、適正でない炎がガステーブル下にこぼれた油などに引火する可能

性があるなどと無理矢理な理屈を言っている。十分使えるし、自己責任でいいからほ

っといて欲しい、って言うと、事故が起きた時に彼の店の指導責任が問われ営業停止

にさせられることがある、などと言って、もうどうにも修理なり買い替えなりをせざ

るおえない気分に追い込まれ、ま、確かに危険性がゼロではないわけだから、それを

否定することもできず、つい、買い替えますっ、って言った。

事の成りゆきが予想通りだったもんで、この特殊法人と業者の活動が純粋に人々の安

全を第一に考えたもんだろうか、って疑問も残り、いらないというのにカタログを置

いて行った彼の店の営業努力への同情もたっぷりあったんだけど、彼の店から買うこ

とはやめにして、翌日大工センターへ行き、彼のカタログの半分以下の価格のを買っ

て来て取り付けたら、これが、きれいだし、火付きもいいし、快適なもんで、なんだ、

なんでもっと早く買い替えなかったかな〜、あのプロパン屋さんのおかげだな〜、っ

てなんだか感謝さえ感じたのだった。


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