思いつくまま、気の向くまま
  文と写真は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいの「ぼけのたわごと」、タイトル変えました。
シャンさん、大発見にびっくり仰天、ハッスルしてます。



鏡餅 

11日は、鏡開き。

いまの餅は昔ほどカビなくなったので、ひびの入った鏡餅を割り、焼餅にしてお汁粉で食

べたあのカビ臭い餅もなつかしいものとなってしまった。

わが家で餅搗きをしなくなって数十年。それ以来、鏡餅は和菓子屋に注文していた。ここ

へ越してきてからは、地元の農家で餅を搗いてくれるところに頼んでいる。

昨年末は雑事がかさなり頼むのを忘れてしまい、デパートで山形県のなんとか村の鏡餅を

買ってきた。

この鏡餅も今様に真空パックになっていて、封を切るとひび割れするのでこのまま飾って

くださいと説明書に書いてある。餅の形をしていない四角い袋でパックされているので、

そのまま飾るとニシンの真空パックを飾るようになってしまう。それを見て、なんとか村

の大らかさを笑ってしまった。


説明書きに反して封を切り、飾って30分もすると全体にひび割れがした(写真左)。い

まの鏡餅は表面をきれいに見せるために水分が多いのでひび割れすることはわかっていた

が、これほど早いとは思わなかった。ところが食事の支度で部屋の湿度が上がるとそのひ

び割れが元に戻った(写真右)。


昨年のノーベル賞受賞者の皆さんが、異口同音に「現象を観察し、疑問を持ち、それを考

えることを教えない今の教育ではノーベル賞は無理だろう」と言っていた。

鏡餅のひび割れも理屈で考えればあたりまえのことなのだが、このような些細なことに興

味をもつということがノーベル賞につながるのだろう。

「もう少し若ければ末はノーベル賞間違いなし」と、楽しい初夢を見た正月でした。



すぐに割れた鏡餅            割れが戻った鏡餅


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