●連載
がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

たえちゃん、こりが大好きだー!、って叫んでます。



「CHICAGO」2009年

大好きな映画、「CHICAGO」の特別上映があったので、行った。

行かねばならなかった。なぜなら大好きだからである。

「マンマ・ミーア!」か「ハイスクールミュージカル」の半券を持っていれば700円で

観られたのだが、「マンマ・ミーア!」は別の映画館で観たし、割引対象の映画を観に行

く時間もなかったので、通常の料金をお支払いした。

ちょうどスタンプが貯まったので、ポップコーンがもらえた。

週末のレイトショー、それも大雪の日だったのに、けっこうお客さんが入っていた。どち

らかというと、いい感じの年の人たち(我々含む)だった。さすが名作「CHICAGO」だ

けあるなぁ〜、とひとりで感心していた。そして中年ババアの二人連れ席から距離をおい

た席に座った。

本編がはじまる前に、いろんな映画の予告編があったんだけど、ロシア映画(?)やフラ

ンス映画だったり、中年夫婦の結婚生活の映画のものだったりして、勝手に「ツウ向きの

予告なのかなぁ?」とも思ったりした。


やっぱりワクワクするものです。

「5.6.7.8!」のカウントで始まるオープニングナンバー。バンドの演奏場面が映

ると、まるでそのナイトクラブに居るみたい!そして、キャサリン・ゼダ=ジョーンズが

表れて歌い踊ると、その感じがさらに増す。感動して思わず涙ぐんでしまった。

「CHICAGO」は当時の上映中3回ぐらい観て、DVDも持っていて、もう何年にもわたっ

て何回も観ているんだけど、こうやってまた大きなスクリーンで観ることが出来て幸せだ。

ぜんぜん違うんだもん。

やっぱり世界一の女優さんが魅せる細かい表情や動きは、大きなスクリーンでは誤魔化し

がきかない、完璧そのものだと思う。テレビとかDVDとは違うの。レネー・ゼルウィガー

だって、初めて歌って踊った作品だったのに、そんなの微塵も感じさせない。

「セル・ブロック・タンゴ」と「アイ・キャント・ドゥ・イット・アローン」が大好きな

シーンで、自分は観ているだけなのに、息詰めてました。

エンディングでは、もう立ち上がって拍手をしたかったほど。もう、その舞台を観に来て

いるお客さん気分です。


そんでさー、映画が終わるでしょ、そのときにホントに素晴らしい映画だったと感じたら、

拍手してもいいんじゃないかって、都度思うんだよね。日本の田舎の映画館だって、スタ

ンディングオベーションしてもいいんじゃないかって思うのよ。素晴らしい作品には違い

ない。

でも、日本人だし、ここは田舎だから、あんまりやらないかぁ。


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