●連載
がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

1年たっぷり楽しんだたえちゃんも、この年末にはちょっと不満なようだす。



年の瀬を感じない。

雪も降っていて、寒いのだが。

年末の感じがしない。クリスマスの感じもしなかった。


不景気だからだろうか。

チマタのそういう、商業主義には距離を置いているからだろうか。

とにかく、年の瀬の充実感がまったく感じられないのだ。


それでも一応、年末年始の食料品の買出しは、第一段階が終了した。

安いスーパーに行ったのだが、それでも普段どおりの混み具合で、安く買えたとか高かっ

たとかあんまり思わないで帰って来た。

別におせち料理を作るわけではないが、あまり台所に立たなくていいように、量をたくさ

ん、日持ちのするものを、なのだ。ウチの台所はナチュラルな冷蔵庫のように、冬場はも

のすごく寒い。(家が古いので)夏場はけっこう助かることが多いのだが、冬場はちょっ

と辛い。


年賀状も書いていない。

結婚生活4年のうち、2回は喪中のお知らせだったため、今回はまともに年賀状を出す、待

ちに待ったチャンスなのである。でもしかし、何だか面倒くさくて、「年賀状は25日まで

にお出しください」っていうコマーシャルにちょっとムカつき、少々の反抗の意味を込め

ているのか、書くのが億劫なのだ。


おまけに、私が働いているところは、31日から3日までの4日間しか年末年始の休みがなく、

それも私がヘソを曲げる立派な理由になっている。ま、それは仕方のないことだけど、た

った4日しか休まないのに、「今年もありがとうございました。また来年もよろしくお願

いいたします。」と「今年もお世話になります。よろしくお願いいたします。」という挨

拶を各自して回る、くだらないしきたりの演技をしなければならないのだ。

あほらしい。


というわけで、一年の締めくくりは、不機嫌な私の気持ちでいっぱいなのだ。



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